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- Yuki side -
「えーー、うそ、可愛いーー!!」
声を高くして興奮したように言う声の持ち主は。
二個上の先輩。
名前は。。。。
なんだったけ。
「え、ちょっと、髪の毛触っていい??」
「いいのぉ? えー、めっちゃさらさら!!」
近い。。。
その先輩にべとべとされてるのは。
他でもなく、夕。
待って、ほんとに、近い。
やばいやばいやばい。
私はというと、壁にへばりついて息をひそめている。
「ゆうくーん、連絡先交換しよお!」
「やったーー!ありがとおー」
たまたま部活終わりに廊下であるいてたら、いたってわけ。
「今日の夜、電話していい?」
「え、いい?」
え、なに、最悪なんだけど。
こういう状況で、やきもち妬かないほうがおかしいと思う。
ちょっと、登場してみよっかな。
変なプライドが生まれ、さりげなく二人の前を通りすぎてみた。
「っ。」
私に気付いた夕は、きまり悪そうにうつむく。
そんな夕に気付いた先輩は。
「ねえ、ゆう君、どうしたの、あれ、だれ?」
う、こんな展開予想してもいなかった。
心の声が、勝手にべらべらと喋りまくる。
夕は、うつむいたまま、先輩の問いに、答えない。
「もしもーーし、ゆうくうん!」
遊びっぽくそういうと、うざったらしいという目で、私をにらむ。
いやいやいや、睨みたいのはこっちなんですけど。
これ、一応、私の彼氏ー!
しかし、この人は先輩である。
当然私は、頭を下げて立ち去ろうとする。
が。
「ねえねえ、あんた誰?」
「中学三年の、石田、雪です。」
まあ、そういう意味じゃないのはわかってるけど。
「あ、月の妹か。」
「あ、はい。」
確かに、この人、お姉ちゃんと同じ学年だ。
「なんかさ、勇也湊とも仲よくしてない?」
そう来たか。
勇也と湊、すっごいセットって感じじゃん。
「あ、まあ。。。」
「しかも、この可愛いゆう君とも。あんた、どういう人なの?」
ねえ、夕、普通さ、助け船だしてくれない?
さーてと、めんどくさいことになった。
彼氏っていうべき。。。?
「えーーと、この、『可愛い夕君』は、彼氏で、勇也は、お姉ちゃんの幼馴染なんで、ほぼお兄ちゃんって感じですね。」
あっそ、といって、再びにらんできた先輩は、去っていった。
夕もつれて。
thinking......→←bottom of my heart....
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黒木玲奈(プロフ) - 皆さん、読んでくださって、本当にありがとうございます!続編も、どうぞよろしくお願いします。コメント、ダメ出し、評価、お待ちしております! (2018年9月20日 20時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - うみさん» いいえー! こちらこそ、読んでくれてありがとう! (2018年9月18日 16時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈 - うみさん» 読んでくれてありがとお (2018年9月18日 12時) (レス) id: a0fe8cd07f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新ありがとう!! (2018年9月17日 19時) (レス) id: bd96ab3a22 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - 藤沢美帆さん» はいはい、頑張りますよー!w 待っててくれててほんとありがと!嬉しい!いま、続編の計画が完成したよ!脳内でw 楽しみにしててね! (2018年9月6日 17時) (レス) id: 267fae23b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 玲奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時:2018年4月12日 21時