thinking...... ページ39
- Yuu side -
『女』+『先輩』っていう立場は最強だと思う。
「私が言ってる意味、分かった??」
「あ、はい、なんとなく。」
別に、通話したいから通話してる訳じゃない。
「えらいえらい。じゃ、いつやんの?」
『強引』っていう言葉が最適なのだろうか。
これじゃ、俺が浮気してるみたいじゃん。
「なにが、ですか。」
一応、しらばっくれとく。
だって、この人、なんも知らないし。
俺の人生に口出しする権利ないし。
先輩だからって。
女だからって。
可愛いからって。
「あの、今日の子。。。誰だっけ?」
スマホを体から離して、大きくため息をつく。
「雪です。」
「そーそー、その子、いつ振るの?」
「え、まだわかりません。時の流れに身。。。」
「えー、今日、振んなよー」
「あの。。。」
「だって、別に可愛くなくない?あの、雪って子。態度悪いし。」
ほーら、なんも知らないじゃん。
雪のこと。
他人に彼女のことを悪く言われると少しは気分が悪くなるもんだ。
。。。。たとえ好きじゃなくても
結局は、雪と別れて、私と付き合えって言いたいんでしょ?
だったら、直接そういえばいいのに。
そしたら、思いっきり断ってやるんになー。
ほんと、女子って何考えてるかわかんない。
「俺が雪と別れたら、先輩の人生はどう変わるんですか。」
「っ。」
ほら、やっぱ絶句。
「いや、私は、その、ゆう君のことを思って言ってあげてるだけだよ。」
「あ、そうなんですか。」
「だって、好きでもない人と付き合うなんておかしいじゃん?」
そこなんだよねー、正論。
もう、さすがに振ろ。
めっちゃみんなに言われるし。
あ、そういえば、もうあと二か月で卒業じゃん。
俺、高校出るからどうせは雪とサヨナラじゃん。
「わかりました、別れます。」
「そうだよ!それが一番いい!」
誰にとってだよ。
お前かよ。
「でも、俺、本気で好きな人いますからね。」
「。。。え?」
「ちなみに、先輩じゃないですよ、当たり前ですけど。」
「。。。。そ、そんなこと、もちろんわかってるよ」
「じゃ、ここらへんで失礼します。」
さようなら、雪。
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黒木玲奈(プロフ) - 皆さん、読んでくださって、本当にありがとうございます!続編も、どうぞよろしくお願いします。コメント、ダメ出し、評価、お待ちしております! (2018年9月20日 20時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - うみさん» いいえー! こちらこそ、読んでくれてありがとう! (2018年9月18日 16時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈 - うみさん» 読んでくれてありがとお (2018年9月18日 12時) (レス) id: a0fe8cd07f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新ありがとう!! (2018年9月17日 19時) (レス) id: bd96ab3a22 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - 藤沢美帆さん» はいはい、頑張りますよー!w 待っててくれててほんとありがと!嬉しい!いま、続編の計画が完成したよ!脳内でw 楽しみにしててね! (2018年9月6日 17時) (レス) id: 267fae23b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 玲奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時:2018年4月12日 21時