傍観？時代が違うっつーの《黒バス》

11.残念ガールと青色ボーイの相談 ページ14

なんなんだ。



休み時間、私は唸っていた。

何に対してと言われれば、それは今朝の黄瀬涼太の最後の発言に対してである。

あの

「おっお前なんか、青峰っちは全然興味無いんッスからね！！」

と言う言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡る。



青峰？

興味？



どういうこっちゃ。


大体興味もなんも青峰と話したのはあれで最後なんだけど。




ぶつぶつと呟きながら飲み物を買いに自動販売機へ向かう。


お茶のボタンを押してじっと待っていると、
隣の自動販売機にスッと人が並んだ。

ん？と横を見るとなんとタイミングの良いことか。




「青峰」


隣にいた青峰に呼び掛けると、青峰はあれ、お前…………と目を見開いた。









「ははっ！何お前、黄瀬にンな事言われたのかよ」




何故か異様に恋人の密会率が高い裏庭で私と青峰はベンチに座って先程の黄瀬涼太の暴走っぷりの話をしていた。


授業？んなもん知らぬ。

これはサボりじゃない。
仕方無いことなんだ。

文句があるなら黄瀬に言え。






青峰に黄瀬涼太の不振な行動を話すと、じっと黙っていた青峰がまぁ、と口を開いた。


「あいつは、女嫌いな所があるからなー」


女嫌い？
あんなチャラチャラした奴が？

そう思っていたら、顔に出ていたのか青峰はぶはッと吹き出した。




「まぁ、大目に見てやってくれよ！
悪ぃ奴じゃねぇから！」


大目にって言われても、向こうが相当私のことを嫌ってるみたいだしなぁ。


「いや、別にもう関わらないと思うし良いよ。
青峰も、あんまり気にしないで」


そう言いながら立ち上がる。

えっ！？お前何処に行くんだよ！！と言う青峰の声が後ろから聞こえる。


その声に返事の代わりとしてひらひらと手を振る。




さぁ、何処に行こうか。

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