お願いです、日常を返してください。第二巻【妖怪松】

其の三十五 ページ3

「ねぇまだ…？」


「もーちょっと！」



疲れ気味の辰巳にそう尋ねられ、ちょっと私もキレ気味。


「ね、皐。辰巳をおぶってやって？」

「りょーかい。」


あらやだ、いい子((((



んー…この辺だったと思うんだけどなぁ…

そう、私達が来てるのはおそ松達が住んでる神社。



この前…と言っても、つい最近の話なんだけどさ、チョロ松と話したのよー


私の力について。



ほら、前にあったでしょ？そんなこと。

…と、いうことで特訓しよーぜって。



マジかぁ…マジかぁ…


そん時はそうなったよ。

めんどくさいじゃん、何かさ。




でも、ちゃんと使えるようになっとくと、特になるって言うからさぁ…

それに、チョロちゃんが手伝ってくれるって言うから…


まぁ、しょうがなく？




「…もしかして…あれ？」


そう呟いたトト子の視線の先には、ちょとボロくなった鳥居。


「そうそう！あれあれ〜」



トト子は周りをキョロキョロ見ながら、「こんな場所、あったのね〜」なんて呟いてる。


…いや、逆に知ってたら何者って話になるし…




「おー？Aちゃんだー!!」


「あ！十四松君！」



良かった、いたわ。松兄弟。


「今日はなにしに来たんすかー？遊びまっか!?」


「あー、うん。そうしたいのは山々なんだけど…チョロ松、いる？」


「チョロ松兄さんっすか？いまっせ〜!!チョロ松兄さぁーん!!」




そう言って十四松はチョロ松を呼びにいった。


よく…弟やトト子の存在を無視できたね…、十四松や。

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