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２０時になり男女それぞれ、順番にくじを引く。
同じ番号だった同士が、肝試しに向かう。
というよくある決め方。
元々、すぐに緊張するタイプの私だけど
今日は今までの緊張とは一致しない程、心臓が早い。
ヤバイ、もうすぐ地獄の時間だ_______
既に耐えられそうにないピンチな私とは逆に加恋は横で楽しそうにウキウキしている。
あぁ。私もう来世は加恋になりたい......
くじ引きの順番が私に回ってきた。
とりあえず震える手をどうにか抑えて、くじを引く。
＿＿＿＿＿
番号札に書かれてあったのは ”１０”の数字。
ということは私は１０番の人と行くことになるんだ。
誰だろう。
加恋はもう自分の相手を見つけて
「よろしくね〜！私、こういうの平気だから私に頼ってもいいよ〜！」
なんて余裕そうに言ってる。
そんな加恋の会話が私をまたドキドキさせる。
私もあれくらい堂々と言えたらよかったんだけどな〜...
すると後ろから
私よりも遥かに高いところから声がした。
「お前、１０番...？」
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作者名：RIERU | 作成日時：2020年10月27日 9時
