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＿＿＿＿＿夏
あれから、少し時間が経ちだいぶクラスの人と打ち解けるようになった。
加恋以外の女の子や、黒子くん以外の男の子。
何人か仲良しのグループも出来た。
私が不安になる心配なんていらなかったくらい、クラスの人たちは優しく接してくれる。
ただ問題な人物が１人おりまして...
そう。
安定の火神大我くん。
又の名を、「悪人」です。
涼しい春風がもうどこを探しても見つからず、ジリジリと音が出るくらいの太陽に刺激を受ける夏。
あれから３ヶ月ほどの月日が経ったというのに
隣の席の火神くんと会話した言葉は未だに
「ウッス」
「ん、俺そういうのいいわ。だりぃし」
「別に」
だけ。
要するにあの日から一度も話していない...
そりゃあ３ヶ月経っても仲良くなれてない相手と初日で仲良くできるわけなかったんだよね...
そう考えると、きっとあの日の私も諦めがつくだろう。
驚くべきことは火神くんと黒子くんが凄く仲良くなっているということ。
黒子「火神くん、ちゃんと真面目にしてください」
火神「うっせーな、分かってるって」
そんな会話が聞こえるのも日常茶飯事。
どうやらどっちも同じバスケ部らしく何だかんだ息が合ってる、だとか。
中学校時代で言う青峰くんと黒子くんみたいな関係性なのかな...？
加恋もあんな性格だからか、火神くんにだって平気で話しかけて楽しそうにしてる。
どんな会話をしてるかなんて聞こえないけど、少なからず私の時より口数が多いはず。
え..？
私、もしかしてあのぶつかった日からずっと怒らせてる？
仲良くしたい！なんて思わないけど、何だかなぁ〜....
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作者名：RIERU | 作成日時：2020年10月27日 9時
