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火神Side_________________________
俺、最低だ。
遊園地の帰り際、
どうしてもAの腕についているブレスレットが気に入らなかった。
目に入るたびに、黄瀬や紫原に向けていた笑顔が何度も再生され
そのたびに自分をコントロールできない程イライラする。
あんな笑顔、他の男に見せてどうすんだよ
おまけに帰っても余韻に浸るような形があるものまでお揃いにして
何なんだよ
そう思うと、短気な俺はもう止まらなくなって
「..何だよそれ、ダッセェ」
白川「..え、そうかな？..あ、大我も欲しかった？だったら大我にも買っ....」
「そういうことじゃねえって！！！」
そう言って、声を荒げけてしまった。
自分でも情けないことは分かってる。
そう言った俺の言葉に肩を震わせて、泣きそうになるのを必死にこらえるAを見て
すぐに後悔した。
その時に、素直に謝れれば良かったけど今は自分の感情をコントロールできる気がしない。
そう思いそのままAを置いて先に帰った。
ハァッ＿＿ 俺ってつくづく最低だな。
黒子「機嫌が悪いのモロ分かりでしたよ」
目の前の黒子がドリブル練習しながらそう言ってくる。
昨日のことを知っている黒子だったら、話が早いと思い昨日のことを全て話した。
「やっぱそうだよな、そのあともAに怒鳴ったしまじで最低だわ俺」
黒子「まあ、でも気持ちは分かりますよ。白川さん可愛いですもんね」
「そりゃ俺にとっても可愛い彼女なわけだし、他の男の前で楽しそうにしてほしくないっつーかさ」
黒子「君は本当に白川さんのことが好きですね」
「当たり前だろ。俺、どうすりゃいいかな〜こっから」
黒子「簡単ですよ、素直になればいいんです。思ったこと謝りたいこと、全部話せば伝わります」
「..そう、かな」
黒子「はい、僕もそういうのはあまり分かりませんが君たちなら大丈夫です」
「なんか、黒子に言われると元気でるわ..」
黒子「きっと白川さんも後悔してるはずですから、大丈夫です。僕が保証します！」
そう言って、ドリブルしていた手を止め笑顔を向けてくれた黒子。
黒子の笑顔、久しぶりに見た気がする。
コイツの笑顔も、結構落ち着くんだよな。
「おう、ありがとな黒子！！」
部活の時間が終わり、必死に帰る準備をする。
とりあえず家にいるかな、A
”待ってろ”そんな気持ちでAの家へ向かった
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作者名：RIERU | 作成日時：2020年10月27日 9時
