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火神Side_________________________
遊園地当日
自分でも恥ずかしいくらい楽しみでウキウキしている反面
少しだけ不安なことがあった。
それは
「ふーん、誰が1番好きとかあった？」
白川「え？そんな順位なんてつけたことないよ〜！！」
「まあ、Aならそりゃそうだろうな」
白川「うん、皆優しくていい人たちだしね！」
これだ。この笑顔
キセキの誰かに想いが傾いているわけでもないし
あくまでもAからしたらただの友達に過ぎないのは毛頭分かってる。
だけど、こんな笑顔を見せられたら
キセキだってまたAのことを意識し始めて
好きな気持ちが出来るんじゃないか、
アイツらの格好良さにいつか、ふとした時にAがときめくんじゃないか。
そんなことばかり頭に過った。
Aを信用していないわけじゃない、
ただ俺はあまりにも自分に自信がなかった。
自分でAを失うきっかけを作っているようで、いたたまれない。
今そんなことを気にしても仕方ないのに...
そんなことを思っていると
桃井が一生懸命俺たちに手を振る姿が目に入り
その拍子にAに腕を掴まれた。
白川「大我、早くいこっ！！」
あぁ、こいつはいつからこんなに大胆なことを平気で出来るようになったんだろう。
肝試しのあの夜は、俺に話しかけることさえ躊躇していたのに。
そう思うと、どんどん俺を信用してくれてるのが伝わってきて
不安な思いもどこか薄れていた。
桃井「まってたよ〜〜〜！美男美女だから遠くにいてもすぐ分かっちゃった！」
青峰「やっと来たか、Aと火神」
緑間「全く遅いのだよ、尽くせる人事は尽くせとあれほど言ったはずだ」
紫原「あれ〜火神も来たの〜、Aちんだけでも良かったのに〜」
黄瀬「Aっち〜！！今日も一段と可愛いっす！！あ、火神っちヤッホーっす！」
赤司「火神、白川の横を歩いているせいか口元が緩んでいるんじゃないのか」
黒子「白川さん、火神くんの横は慣れましたか？」
白川「あ..ちょっと遅くなっちゃってごめんねみんな！えっと、誰から返事したらいいのか..」
全く相変わらずコイツらは...
賑やかというべきか騒がしいと言うべきか...
「っぁあもうお前らうるせえな！１人１人突っ込み入れなきゃならねえ内容を順番にテンポよく喋ってくんな！！！！」
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作者名：RIERU | 作成日時：2020年10月27日 9時
