【火神くんの彼女】 (ページ39)

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火神Side＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ダメだ。

俺の彼女が可愛い過ぎる。

あれからAと付き合って２ヶ月ほど経った。

一緒に見に行った映画がきっかけで始まったこの”A”という呼び方にも

随分慣れた。

”白川”と呼んでいたのが懐かしいくらい。

「でさ、ニコッて笑うあの顔がめっちゃ可愛いくて毎回キュンとするんだよまじで」

俺の言葉を聞き、目の前にいる黒子がハァッと溜息をつく。

黒子「そうですか、何度も聞きましたけどそれ...」

「あれ、そうか？」

黒子「それに、白川さんなら僕の方が昔からよく知っているので」

「あっ？てめぇ、競ってくるんじゃねーよ！」

黒子「別に競ってなんてないです。元々僕の方が仲良いので」

「お前案外負けず嫌いだな...」

黒子「ところで、火神くん」

「...んっ？」

黒子「今度の土曜日、キセキの世代でひさしぶりに揃って遊園地行くことになったんですがよければ一緒に来ませんか？白川さんも連れて」

「遊園地..？俺はいいけどAが女1人になるの嫌なんじゃね？」

黒子「あ、ご心配なく。きっと桃井さんも来ると思うので喜ぶと思いますよ」

「あぁ、そうか。なら、まあAに言っとく」

黒子「はい、お願いします。」

そう言って突如決まった遊園地。

キセキの世代は癪に障るやつばっかだが

正直、何だかんだ楽しみだった。

俺とAの仲の良さ見せつけてやるか

俺たちって喧嘩することあんのかな、

これから一生仲いいままなんじゃね？

なんて、この時は平凡にそんなことを思っていた。