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火神くんと付き合って１ヶ月ほど経った＿＿＿＿＿
キセキの世代やさつきちゃんはもちろん
加恋が誰よりも喜んでお祝いしてくれて。
うるさいくらいの加恋のテンションもその日だけは
私を満たすのには丁度いいくらいに思えた。
当の本人の私はというと、正直まだ実感が沸かない。
今まで通り隣の席で、たまに遊びに行って。
特に大きく変わったことはなく平凡とした日常がただ少しずつ過ぎて行くだけ。
１つだけ増えたことと言えば
火神大我白川、土曜日ひま?
火神くんと連絡を取るようになったこと。
これが唯一、付き合ったことを実感させるものだと思う。
今まで学校でしか話せないことで目に見えない何かに縛られていた気がしていたけど
いつでも連絡が取れるようになったおかげで
少しだけお互いの気持ちが自由に交わえている気がした。
Aひまだよ〜!
火神大我映画、見に行かね?
Aいいね!行こうよ!
火神大我じゃ、決まり!13時くらいに迎え行く!
Aわかった!楽しみ!
最近はこうやってデートの日を決める。
火神くんは、学校で話しにくい内容だから連絡してくれてるのかもしれないけど
離れていても繋がれる。
私にはその事実が嬉しかった。
「火神くんが私の彼氏..かぁ」
そんな夢のような気持ちをつい声に出してしまうこともよくあった。
とにかく土曜日のデートが楽しみで仕方ない。
映画って何見るんだろう...
ホラー系は苦手だけど火神くんならきっと
知っててそんな意地悪はしない。
恋愛ものでもSFでもアクションでも洋画でも
正直、火神くんと見れるなら何でも良かった。
一緒に居れるだけで幸せ＿＿＿＿
こんな幸せな日々が崩れないように、
どこか臆病になりながらも心底幸せを感じていた。
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作者名：RIERU | 作成日時：2020年10月27日 9時
