【火神くんの彼女】 (ページ30)

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火神くんと２人きりでマジバのはずが

思いもよらない人たちに囲まれて______

なんで私は今さつきちゃんと２人で話してるの...？

え、これどういう状況..？

桃井「で、Aちゃんいつからかがみんのこと好きだったの？」

興味津々に前のめりで聞いてくるさつきちゃん。

相変わらずスタイルが良くてピンクの髪色が似合ってて

可愛いなって思わず圧倒される。

きっと、こういう子が火神くんにはピッタリなんだろうな....

「えっ？！あ、えっと、気になり始めたのは肝試しの夜で...」

桃井「何それ肝試し？詳しく教えて～～～！！」

さつきちゃんの純粋なキラキラした笑顔に負け、

ぶつかった日のことや隣の席になったこと

肝試しの夜にペアになったこと

そのあとハンカチのお礼に２人でクレープを食べに行ったこと

覚えている範囲、

全て話した。

桃井「きゃ～～っ！何それ、もう運命じゃん！」

「え、運命？！そん..なんじゃないよ！」

桃井「Aちゃんって、キセキもあんまり興味なさそうだったし男の子のこと好きにならないのかと思ってた～！」

「うん..そんなことないんだけど実は私も好きな人が出来たのって初めてで...」

桃井「それが火神くんなんだ～？」

「ちょっと！さつきちゃん！そんな大きい声で言わないでよ！聞こえちゃう！」

桃井「え～でもどう見たって両想いじゃん！付き合わないの？」

「..えっ！！..うん..私が火神くんの隣にいるのって似合わないかなって、思ったり..」

桃井「も～でた～！中学校の頃からそういうとこ変わってないんだから！」

「え？」

桃井「もっと自分に自信持った方がいいよ！勿体ない！超～～美男美女だから！！」

「そんな！褒めすぎだって！」

タッタッタッタッタ＿＿＿＿＿

桃井「あ～噂をするとやってきたね～、じゃ！私お邪魔虫だから！大ちゃんたちのとこ戻るね！」

.....え

そう言って振り替えると、さつきちゃんが黒子くんたちの席に向かっていて

代わりに物凄い形相をした火神くんがこっちにやってくる。

え、何？

嘘、私なんかした？

すると、さっきまでさつきちゃんがいた席に火神くんが座り

息をおろすように私に話しかけた。

火神「あの、さ。白川...話がある」

いつもとは違った表情に

いい意味でも悪い意味でもドキッとした。

「...なに？」