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ついにきてしまった。
１６時過ぎ＿＿＿＿＿＿
放課後です。
ドキドキする原因が、私のすぐ隣にいる分
今日は１日中ずっと緊張していた。
火神くんも気まずいのか、クレープを食べに行くことが決まってから
今日は一言も話していない。
やっぱり嫌だったかな放課後２人きりなんて...
そんな考えが何度も頭に過り、少し前の休憩時間に加恋に相談した。
すると加恋からは
「もうAそろそろ火神くんに対してドキドキする理由考えなよ〜！」
とだけ言われた。
正直、なんとなく気付いていた。
私、もしかしたら火神くんのこと好きなのかなって＿＿＿＿＿
でもきっと自分のこの気持ちに気付いてしまうと
火神くんに対してどんな態度で接していいか分からずに距離を置いちゃう。
そしたら、また最初のころみたいになっちゃうのかな...
そう考えると、自分の気持ちには気付きたくなかった。
加恋は私よりも早く、私の気持ちに気付いてくれてたんだろうな。
さすが加恋。
＿＿＿＿＿＿＿
キーンコーンカーンコーン
いつも終わりを告げる嬉しいはずのこのチャイムも、今日はとても苦しい。
火神「行く、か」
そう言って火神くんがバッグを手に取り席を立った。
これが彼の精一杯の”行こう”という合図。
「あ、うん！」
動揺を必死に隠すように私もバックを取り、火神くんの後ろについていった。
近い距離にショッピングモールがあって、２人でクレープを頼む。
火神「チョコバナナクレープください、あと...」
「あ、じゃあ私いちごアイスクレープで！」
約束通り、火神くんはお金を払ってくれた。
「火神くん、買ってくれてありがとう！」
火神「まあ、ハンカチのお礼だし」
「火神くんって、甘いもの食べるんだね」
火神「何だよ、その似合わね〜〜〜みたいな顔は」
「あ、バレた？だって本当にイメージないんだもん」
火神「俺、結構甘いもん好きなんだけど」
「へ〜、なんか火神くんって意外なことばっかり」
火神「それ絶対悪い意味でだろ！」
「いや、そんなことないよ！なんか悪そうに見えて優しかったり！ヤンキーっぽいのに真面目だったり！
甘いものとか食べれません！みたいな顔して好きだったり！」
火神「最初の印象が異常に悪すぎんだよ！それ..！」
「ふふっ」
火神「でもそんなこと言ったら...」
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作者名：RIERU | 作成日時：2020年10月27日 9時
