_8 ページ9
−You Side−
「とりあえず紅茶を淹れたのでどうぞ☆」
そのへんにあったスツールに座ると、ぽん、と煙と共にティーカップに入った紅茶が渡される。液体なのにこぼれないなんてすごいね〜(適当)
『ありがと、いただきます……』
こくりと1口飲むと、紅茶特有のほの甘さが口いっぱいに広がる。疲れた体も癒してくれるようだった。
「Aさんは本当に美味しそうに飲んでくれますね〜！」
『渉の淹れる紅茶、私好きだから』
「フフ、気に入ってもらえたなら光栄です☆」
初めて渉の淹れた紅茶を飲んだあの日から、私はそれが好物の1つになった気がする。コーヒーもだけど、紅茶だって淹れる人によって味が変わるみたいだからね。
＿＿＿＿
カップをミニテーブルに置くと、渉がそれはそうと、と口を開いた。
「Aさんは英智の紅茶をお飲みになったことはあるんですか？」
『えっ』
ただの興味本位です☆と楽しそうに笑う彼。
普通に考えてあると思う？ この私がだよ？？
『ないけど……』
そりゃあ、いつか飲んでみたいとは思ってる。渉曰く、英智くんの紅茶は絶品だって話だし。
だけど、どうして突然そんな話を……。
「英智の紅茶、飲んでみたいですよねっ？？」
『うっ、うん』
食い気味でそう聞いてくる彼。目きらきら輝かせてるし、一体どうしたっていうんだ。
『……飲みたいけど、どの選択肢も現実味がないじゃん』
「ほう、その選択肢とは？」
私が考える限りは、この2つ。
1つ目、紅茶部に入部する。
2つ目、生徒会執行部に入る。
どっちにしろ結局入る気はないけど、このくらいだと思う。
そう言うと、渉はまだありますよ☆と人差し指を立てた。
「ズバリ、【英智と関係を持つ】ことですね！！」
『それは1番無理なやつじゃないかな？？』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 412人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなたりん(プロフ) - 紫水さん» お久しぶりですね！この作品面白くて大好きです！反応集の更新頑張ります(｀・ω・´) (2020年7月26日 10時) (
レス) id: 0e1418e0b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - ひなたりんさん» ひなたりん様！お久しぶりです〜！！ﾍﾟｺﾘ((･ω･)_ _)) 明日中には続編公開予定なので、是非楽しみに待っていてください〜！！ こちらも、反応集の更新楽しみにしていますね´`* (2020年7月25日 23時) (レス) id: 0c629b66c9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなたりん(プロフ) - ぞ、続編！？楽しみに待ってますね！紫水様ほんと好きです← (2020年7月25日 23時) (レス) id: 0e1418e0b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - 烏賊さん» 返信が遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます！！英智くんの可愛さが、きちんと読者さんに伝われているようならとっても嬉しいです…！！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 0c629b66c9 (このIDを非表示/違反報告)
烏賊(プロフ) - 英智くんめっちゃ可愛いな... (2020年6月30日 20時) (レス) id: 407f6d7981 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫水 | 作成日時：2020年5月20日 14時
