【ONEPIECE】51回目の人生はトリップ！？

十二話 ページ13

｢あの絵には或る逸話があってな、あの絵はこの島の創造した神によって描かれたものなんだ＿＿」

｢神？｣

＿＿＿＿＿＿

昔、或る神が自分の庭として一つの島を造った。
それがこの島だ

その神は人間を島に住まわせると国を作り、皇帝として君臨した。

皇帝は優しい心と美貌の持ち主だった、国民から尊敬され、そして愛されていた

その皇帝が一番好きだった花が桜だ

皇帝は建国してすぐにあの絵を描いた

この桜のように、人々が笑顔になってほしいという願いをこめて

この国は、どんどん発展した
人々は賑わい、労働の中に喜びを見つけ助け合いながら暮らしていた



＿＿とても平和な国だった

平和が100年ほど続いた或る日、皇帝を憎んでいた醜い神がこの島を襲撃して来たんだ

無差別に人々は殺.害され、たくさんの国民が犠牲となり
怒った皇帝は醜い神と闘った

そして死闘の末

醜い神によって皇帝は殺.された

醜い神も長い戦いで力がほぼ残っていない中、消える寸前その神はこう叫んだ

｢10年ごとにこの島を【破滅に導く者】か【幸福をもたらす者】が訪れるだろう。【破滅に導く者】は即刻島から追い出せば難は逃れられるかもしれんが【幸福をもたらす者】を追い出せば、島には災厄が降りかかるだろう！｣

＿＿

｢へぇ、つまり俺がその【破滅に導く者】だと言いたい訳ね。だが、今の話を聞く限り【幸福をもたらす者】だっつー可能性もあるわけだが、なんかあんだろ？俺を前者だと断定する理由、教えて貰おうか｣

社長の話ではどうやら、【破壊に導く者】は周りの人に不幸をもたらすらしい。

｢お前は高確率で【破滅に導く者】だ。
これまでにどちらもこの島に現れた事があってね、そいつらは桜が故郷に咲いていたと全員が証言していた。
もう一つ、前者が表れたら次の出現は後者とくることが多いんだ。｣

遠く窓の外を見ていた社長はAに視線を戻す。

｢君は【破滅に導く者】だ｣

申し訳ないが出ていってくれ＿そう言った社長はログが貯まるまではこの島にいていいという許可だけだして俺を建物から追い出した。

空はまだ快晴で、俺のもやもやには知らん顔だ。

追い出される事についてではない、元々三日で出ていく予定だったし、彼の様な性格の人間は信憑性がないと信じないだろうし、本当の話なんだろう。

だが、何かが引っ掛かる。




何かが、おかしい。でも何がおかしいのか分からない。

さっきの昔話か？桜の絵画か？

彼の＿＿＿表情？＿＿＿目？


＿「おい」

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