【あんスタ】俺の幼馴染みは腹黒王子【羽風薫】

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『あっ、なずにゃん。ちょっとだけみんなに話したいことがあるんだけど大丈夫？』



打って変わって時は放課後、練習終わり。今日は今度のライブへ向けてRa*bitsと練習をしていた。


はっきり言って、もう限界。主に俺のストレスが。

この口調、思ってた以上に辛いんだが。卒業した後、俺大丈夫か？




最後に軽く手を上げて発言させてもらう。
これだけは伝えねェとな。





『ごめんね、ちょっとライブで緊急発表があるんだけど…………』







ひそひそひそ、と内容を伝える。光は発表する前にバラしそうで不安だが、まあどうせライブは明後日だ。
ちょっとくらい漏れても大丈夫だろ。









･









「「「「えええええっ！！！？」」」」


『うるせェ！！！』





おっとしまった、口調が。





『……ごほん。分かってると思うけど、ばらさないでよ？ 特に光くん』




ぴっと指を指す。こいつが一番心配だからなァ。釘を刺しておかないと。






「え、それじゃあA先輩、ライブは……」



『ん？ いやいや、まだ出るよ。約束してた所もあるしね』






創が不安そうな顔をしているので、ポンポンと頭を撫でておく。





『あー……でも、Ra*bitsでライブ出るのは今回で最後になるのかな？』



「……A先輩、どうしても駄目なんですか…？」



『ん、もう決めちゃったしな。ごめんな？』





そう言っても、1年生組はまだ目をうるうるさせている。あー……俺、本当にRa*bitsに弱ェな。

そう思いながら頭をくしゃくしゃと撫でていく。



「お前ら、Aはもう決めたんだ。しっかり送り出すぞ！！」





兎が喝を入れる。

……凄んでも可愛くなるって、もう1種の才能だよなァ。

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