15粒の滴 ページ17
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ASIDE
私とテツヤくんが別れて10年が経った
テツヤ君はあれ以来私の前にめったに姿を見せなくなった
廊下で見かけてもそそくさとどこかに行ってしまい
話す機会がなかった.....
いやあの時何を話しても言い訳にしかならなかっただろう
そんな日から10年経った今私は人生最大のイベントであろう物をむかえようとしている
黒「結婚おめでとうございます。」
後ろからテツヤ君の声が聞こえて
少し体がビクリと揺れた
それを悟られないように笑う
貴「ありがとう。テツヤ君」
テツヤ君はあの時の事がなかったかのように
微笑んだ
そう私はあの人と結婚することになった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
あの日私がテツヤ君の人生を狂わせた
罪悪感しか頭になく涙とごめん....それしか出てこなかった
貴「ごめん....ごめんね.....ごめん」
テツヤ君を追いかけようとした
＿＿＿＿でも
凍り付きいたかのように体は動かなかった
そんな時あの人は後ろから抱きしめてくれた
「小林は悪くない....ごめんな...俺が強引に誘ったから...」
一緒に泣きながら俺が悪いんだと言った
私はその温もりにすがった
それ以来あの人と一緒に居ることが多くなった
私だけ幸せになるのは間違ってる
何回もそう思った
でもそれ以上に私はあの人に依存していたようで
いつの間にか正式に付き合うことになった
それからも
悪くもないあの人に八つ当たりしたり
大ゲンカだってした
たくさんの出来事があった
そして今日あの人と生涯共に寄り添って生きていくと決めた
今でも思っている私だけ幸せになるのはおかしい
私は幸せになってはいけなのではないかと＿＿＿＿
思ってることを少し貴方に漏らした
でも貴方は
やめてくださいと言った昔の事だからと
笑ってくださいという貴方の顔はとても綺麗だった
私が今テツヤ君にできる事は精一杯の感謝を伝えることだ＿＿＿
貴「ありがとう.....!!」
そして貴方はあの時言った言葉を
また私に送ってくれた
黒「お幸せに。」
ならば今回は私も返さないといけないね？
あの時は言えなかった言葉を
貴「っ.....！！今までありがとう。さよなら、テツヤ君」
今まで見守ってきてくれてありがとう
＿＿＿知ってたよ。影で私たちを応援してくれてたこと
さよならテツヤ君
良い人に出会ってね
頬を伝う滴を手で拭う
そして一番の笑顔であの人の元へ＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかね(プロフ) - うわーーん泣.;°(つд<;)°;。からくりピエロの曲もめっちゃ泣けたのに、もっと泣きました (2014年10月18日 18時) (
レス) id: c26f1408c4 (このIDを非表示/違反報告)
りょうか - やばいです。めっちゃ泣けますよ…これ(泣) からくりピエロ大好きなのでとても感動しました！！お疲れ様でした！ (2014年9月13日 22時) (レス) id: 5d0c9b19a5 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - お疲れ様でした！からくりピエロ聞いてからこの小説見たんですけど、めっちゃ感動しました！！！ (2014年5月2日 21時) (レス) id: e826f37ad8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃兎(プロフ) - バニラシェイクさん» 有難うございます！感動していただけて本当に嬉しいです！！これからも頑張ります！！ (2014年4月12日 23時) (レス) id: fbaa066852 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃兎(プロフ) - アンニさん» 有難うございます！！私もとても好きな曲なので本当に嬉しいです！！期待に応えられるように頑張ります (2014年4月12日 23時) (レス) id: fbaa066852 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠璃兎 | 作成日時：2014年3月24日 18時
