闇に落ないために弐 (ページ3)

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謎の存在ページ3

ザザザザザッ

草木をかき分け、再び近くまで戻ってきたA。
茂みに身を潜め戦闘の様子を伺う。

イ「写輪眼の・・・血族の本当の力を見せてあげましょう！」
貴「【血族の・・・本当の・・・力？】」

そこではちょうど、イタチが万華鏡写輪眼を開眼したところだった。
カカシが指示の声を張り上げているのが聞こえる。

貴「すごい・・・【あんな写輪眼、見たことがない・・・！！】」

今までイタチの壮絶な修行を受けてきたA。
その中にはもちろん幻術を見破るものも含まれている。
それでもイタチのあの万華鏡写輪眼は見たことがなかった。

バシャ

貴「！！」

Aがイタチの写輪眼に魅入られているうちに、なぜかカカシがその場に膝をついた。
鬼鮫を除く周りの人は何が起きたのか理解できていないようだ。
Aにも分かっていない。

鬼「ほう・・・あの術を食らって精神崩壊を起こさぬとは・・・・・・・・・」
貴「精神崩壊級の技・・・・。」

そんなに強い技を持っていたとは知らされていなかったAだが、なんとなくは予想がついていた。
この人の力はこんなもんじゃない・・・と・・・。

～回想～

貴『ねぇ、イタチさんってどんなに強い人でも勝てるぐらい強いの？』
イ『？・・・なんだ？いきなり・・・』

Aがまだ暁に入ってまもない頃。
修行の合間にそんな事を唐突に聞いたA。
この時のAのイタチへの印象は・・・

宇宙最強←

いや、きっと幼さがゆえのことだろう。
ほら、子どもは夢を見るものでしょう？

イ『え・・・いや、きっとお前が想像しているよりは強くないぞ；；；；』
貴『なぁんだ・・・』

シュンとしてみせるA

イ『っ・・・・』

イタチ、始めて人を落ち込ませて罪悪感を覚える←

そのあとAに強請られ技を見せていくのだがそれはまた別のお話ということで。

～回想終了～

貴「むぅ【こんなすごい技教えてくれなかった・・・】」

それはイタチさんの正当な判断です。