闇に落ないために弐 (ページ2)

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謎の存在ページ2

貴「・・・・・。イタチさん・・・・。」

木々を飛び移り移動するA。
姿を隠しとけ、と言われてもここは敵陣のど真ん中。
隠れるも糞もない。

それに、戦闘力はあったとしても経験値が低すぎるため大きな敵と出くわした時に対処がうまくできないだろう。
様々な不安がAの思考回路をさまよい続ける。

貴「【どこに・・・・行けばいいの？】

今までとりあえずあの場から離れようと一目散だったが、あまり離れすぎても帰っていけない気がする。

その考えのもと、Aは再び来た道を戻る。
イタチと鬼鮫のチャクラをギリギリ感知出来るところまでいくために。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ザッ

今までにらみ合っていたイタチとカカシだったが、イタチが最初に行動を起こした。
手に数本のクナイを持つ。
それとほぼ同時にカカシも水遁・水陣癖の印を結んだ。
だが、イタチの攻撃はカカシの周りの水中からやってきた。
クナイはイタチの手に残っている。

印を目で追えないほどの術スピードに加え、クナイを囮にして水遁で足元に攻撃を仕掛けてくる戦法。
非の打ち所のない戦闘センスだ。
だが、カカシももと暗部この程度では殺られはしない。

イ「さすがカカシさん、洞察眼はかなりのもの

ですね」
カ「！！」

いつ現れたのか、カカシの後ろにもう一人のイタチが現れ背中にクナイを刺した。
影分身だ。
紅の顔が動揺の色を見せる。
それも仕方がないだろう、この影分身もいつ印を結んだのかわからなかった。

《バシャッ・・・》

かかしの体が水に変わる。
此処にいるカカシは水分身だったようだ。
鬼鮫が少し驚いたように目を開いた。
カカシは木の葉の忍、他国の忍術をこうもコピーできるのは珍しいことだ。

イ「！」
紅「ナイス・・・カカシ！！」

イタチが自身の足元、水の中に目を凝らす。
そこにカカシの存在を確認した。

紅「ナイス・・・カカシ！！」

紅がイタチに攻撃を仕掛けようと、構えた瞬間・・・

カ「伏せろ紅！！こっちが影分身だ・・・」
《ボンッ！！》

カカシが紅を巻き込み、イタチから遠ざけた。
間髪いれずにイタチの体が爆発する。
今まで影分身だと思っていた存在が本体で、本体と思っていた存在が影分身・・・

どこまでもうちは最強らしいやり方だった。