【黒バス】水曜日の放課後、図書室で。Part 2 (ページ4)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:2,743 hit

第50話** ページ4

「俺と他の４人の決定的な違い…

それは身体能力なんかじゃなく誰にも…オレにもマネできない才能をそれぞれ持ってることっス

今日の試合で分かったんス
火神はまだ発展途上…そしてキセキの世代と同じオンリーワンの才能を秘めている
今はまだ未完成な挑戦者っス
ただガムシャラにプレイして強敵と戦うことを楽しんでるだけのね

けどいつか必ず…キセキの世代と同格に成長してチームから浮いた存在になる
その時火神は今と変わらないでいられるんスかね？」

キセキの世代の皆さんは……そうなったんですね…

火神くんはキセキと同じにならないという確信はない…だけどなってほしくない………

ううん、なってほしくないなんて甘い考えじゃダメなの…私がそんなことをさせない…！

「テメー何フラフラ消えてんだよっ」

と私の隣にいたはずの火神くんはいつの間にか黒子くんの頭をバシッと叩いていた

火神くん勝手に行かないでくださいよ！

「火神くん！勝手に行かないでください！！黒子くんはケガしてるんですからやめてください！また倒れたら火神くんのせいですから！」

と私も小走りで黒子くん達の元へ行った

「…わりぃ………」

と罰が悪そうに火神くんが黒子くんに謝ってくれた

「……桃っちに似てるっスね…」

ははっ、と黄瀬くんは苦笑した

「桃井さんに、でしょうか？」

「そっス！！なんスかね、黒子っちにえらい過保護になるっていうか…まぁそんな感じっスよ！

ってか聞いてたんスか？」

「聞いてたかじゃねーよ
オマエ何いきなり黒子ラチってんの！？」

と火神くんが黄瀬くんに訴えていたときにコートの方から声がした

「んだよクソ
なんかウジャウジャいんじゃん」

この人たちは…バカでしょうか？

と思いつつもその人たちがいるところへ向かう

ヤンキーっぽい高校生、と中学生達

「オラもう十分遊んだろ

代われ代われ」

「こっちだって来たばっかだよっ
順番を…」

「…あの、順番は小学生でも守れます」

「あ？んだよテメー…」

「ですから、順番くらい守ることの出来ない貴方達は小学生以下です。と言いたいんです」

「テメーふざけてんのか？！って…よく見たらお前よく見たら可愛いじゃん～！」

と、リーダーらしき人がヒューヒューと口笛を鳴らす

「ですから……人の話を聞けよーーーー！！
人の話を聞くことも出来ないのか己はァァァァァァァァァァ！」