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「………つかぬことを伺いますが」
「そうだよ別れたよ」
山田太一さんが出ていった後に微妙な沈黙が流れ、先程の二人の会話から導きだした答え合わせのため声をかける
尋ね終わる前から質問内容を察した五条さんが秒で答えた
こちらからは後ろ姿しか見えないためどんな表情をしているかは分からない
「……そうですか」
「何それ聞いておいてその反応酷くない？」
「いえ…少し意外だったもので」
正直な感想を伝えるとどことなく落ち込んだ様子の五条さんが振り向く
しかし目隠しのせいでやはりその表情がどのようなものか判断できなかった
「嘘を吐かれても浮気をされても…彼女は貴方へ別れを切り出さないと思っていたので」
「あのさ…、何で何も言ってないのに僕が振られたことになってるかな」
「貴方から彼女に別れを告げることはないでしょう」
「…はぁ？」
どうやら本当に分かってない様だ
そう、彼は知らないのだ
自分がどんな目で山田太一さんのことを見ているのか
「他人から自分の感情の説明をされてもそれを本人が自覚していないのなら意味がありません。しかし敢えて言うのであれば…貴方は今苛ついている、それが答えでしょう」
「意味わっかりませーん！」
ガンっ
私の言葉に目隠し越しでも分かる程不快に顔を歪めた五条さんは足で乱暴にドアを開けて出ていった
…全く、いい大人が八つ当たりなど
腰を上げ開きっぱなしのドアを閉めながら五条さんと山田太一さんが並んでいる姿を思い起こす
五条さんが彼女に触れる手はまるで壊れ物を扱うかの様に優しく
細める目には熱が籠り
全身で好きだと言っていた
それはそれは見ている方が恥ずかしくなるほどに
学生の時からのそれには流石に耐性が出来たので慣れたが…
だからこそ数年前に初めて五条さんの女癖の悪さを知ったときは腸が煮えくり返るようだった
恐らく私は憧れていたのだ
まるでお互いしかないと言わんばかりに想い合う2人に
以前山田太一さんに聞いたことがある
『どうしてそこまで思っていられるんですか？』
『あら、知っちゃったの？』
『…出先で偶々』
任務の帰りに自分が街中で見たのは山田太一さん以外の女性と肩を寄せ合う五条さんの姿
友人では説明がつかない雰囲気で肩を寄せ合っていたのだ
『…心配掛けちゃったかな？ごめんね』
そう言った彼女は逆に私を気遣うように笑った
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√ - わー！めっちゃすきです！ (2021年3月13日 19時) (
レス) id: c890e5f159 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 舳さん» 嬉しいっ！！ありがとうございます！(´▽｀) (2021年2月25日 19時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
舳(プロフ) - しんどい…語彙力失いましたとても好きですありがとうございますヽ(；▽；) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 1f83f3c66d (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - かのんさん» かのんさんの欲望の塊を楽しみにしてます((( ･`ω･´)ｷﾘｯ (2021年2月21日 15時) (レス) id: 27e0c87bdc (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます！これからも欲望のまま書きなぐります！(o≧▽゜)o (2021年2月21日 15時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かのん | 作成日時：2021年2月17日 8時
