ペット以上 コイビト未満 【カラ松】

同類 ページ7

『んーおいしい』



「それは良かった」




『そう言えば、なんであんなところで一人立っていたんですか？』



気まずい空気を作りたくないので話題づくりがてらに聞いてみる。
すると彼はどこから出したのか、サングラスをかけ言葉を発する




「フッ……カラ松girlたちに
この俺の姿を見せないと、悲しむからさっ」




いや、そんなドヤ顔されても。橋にたたずむ俺……フッ、かっこいいだろ？そう言われて私は笑顔がひきつるのを感じながらも、そうですね〜んーどうだろ〜と濁しておく。



「今でも待っているであろうカラ松girlとboyに
かっこいい俺を見て欲しいからな」




『……かっこいい俺を見て欲しい、かぁ…』



「ん？」



『その気持ち、ちょっと分かるかも
でも、だからってあんなとこに一人でいる？フフッ、それで通報されかけるって』



その革ジャンもサングラスも、彼なりのかっこよくなる為のアイテムなのだろうか
それにガールだなんて呼び方とかも……あ、ダメ笑う
ついつい笑ってしまう。可愛い私が他人の目に映ってほしい。っていう私と、彼の考えは同じだろうから面白さに頬が緩んでしまう。



「面白いか…？」




『フフッ、うん結構ツボに来た、面白い』




さすがに彼のは不審者並みにひどいやり方だけど、でも同類だから
少し素の自分で接して帰ることにする。笑わせてくれた私なりのお礼。






『ココア、ご馳走様
かっこよく見られたいっていうのは、私的には良い考えだと思うよ
まぁやるなら今度は通報とかされないようにね、じゃあねー』





もう会うこともないしね、あー帰ったら何して暇つぶそうかな

作者から（追記あり）→←逃した

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