40話 隼side ページ42
玲於「…!?」
『あー。ミルクティーもったいなー。』
…玲於に思い切りミルクティーをかけたのは…
隼「…貴女…ちゃん…？」
…大樹から少し離れた玲於を押しのけ、
大樹に近付く貴女ちゃん。
『大丈夫？大樹。』
大樹「…貴女…」
『……大丈夫。
…誰一人…死んでいい人なんていないから…。』
ズキッ…
…どうしてそんな顔して笑うの…？
『…私には、大樹の気持ちがよく分かるよ。』
え…？
『…私も大樹と同じで…
…“何も悪くないのにいじめられた”存在だから。』
っ…本当は分かってる。
…大樹は…何も悪くない…
『…何で、平気そうに…死ねと言えるの。』
玲於の事を見てそう言う。
『…あなたは…
大切な人の死を目の当たりにしたことが無いでしょ。』
玲於「…ある。」
『…だったら、言えないはず。
…他の人にとって…大樹が大切な人、いるんだから。』
隼「っ…」
…幼い頃亡くした、オレ達にとって…
…玲於にとって、とても大切な存在。
.
.
“…生きて。”
.
.
…オレは今でも…彼女を忘れられない。
⋆
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作者名：ユウ | 作成日時：2017年11月15日 15時
