元怪盗彼女は平和を壊される。【鏡音レン】

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「Aちゃーん！レン様無理やり部屋から引っ張り出してー!!!」

あれから数週間。

次の日には普段通りのレンに戻っていて優しい笑顔で私の頭をなでてくれた。

レンは私があまり外に出たくないと言うことが分かっているからなのか、

学校に行くことを強制はしなかった。

折角手続きをしてくれて楽しんで行っていたいた学校だけど…。

「Aちゃ―――ん!?早くして―!!」

「す、すいません！」

今日の屋敷内は大忙しで慌ただしい。

それもそのはず。だって今日は待ちに待った(？)パーティーの日。

「レン！失礼するよ!!!」

ノックすらせずに部屋に押し入る。

レンの部屋に入るとレンのベッドに早足で近寄った。

壁に掛けられた時計を見るともう７時。

どうりで外が薄暗くなってきたわけだ。

「立って!!!もうパーティー始まってるよ!」

「もうちょっとここに居させてぇ…。」

パーティーはレン抜きでもう始まっている

レンのパーティー嫌いは旦那様も奥様ももちろん知っているから

出るのは夜の部からでいいといわれている様子。

でも今から用意しないと７時３０分から出ることができない

仕方なく私は毛布に丸まっていやいやをするレンを毛布ごと抱きかかえた。

いきなりの浮遊感にびっくりしたのかレンは声を上げる。

「ちょっ…！？A！？いやだぁー！！！」

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