元怪盗彼女は狙われる。≪鏡音レン≫

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足早に昇降口を出て校門を目指す。

多分校門あたりに車が止まってるはず。

その車に乗ってレンを迎えに行って…。


校門前に生徒が群がっている。

そして私の後ろに生徒がいっぱいいる…。

「あ、A〜〜〜!!!」

「ひぃっ…。」

いつもなら普通に接することができる声。

でも、今は止めて…!!!

「どうしたの？早く帰ろう？」

人ごみの中心部からレンが出てきた。

生徒達、特に女子がキャーっと声をあげた。

「かーっこいい!!!」

「あの制服超お金持ち男子中の制服…!!!」

「もしかしてあの人が鏡音家の！？」

レンは私が完全に固まってしまったのを見て首をかしげた。

そして私をゆさゆさ揺らす。

「A？大丈夫〜？」

「レ、レン様…。


何故ここにいらっしゃるんですかぁぁぁぁぁぁあ!!!???」

私は驚きのあまり大声をあげ、レンは慌てて耳を塞いだ。

「え、いや、だって…今日は学校早く終わったし…

A初めての学校だったから心配だったし…。」

「きゃぁぁぁぁぁぁあ！Aちゃん羨ましい！！！

こんないいご主人様なかなかいないよ!!!」

女子たち全員から良いなぁっという視線を送られ、

男子達はそれをぼぉ〜っと眺めていた。

「れ、レン様…とにかく車に…。」

中学校１日目はとにかく疲れた。


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