Murder time!!!!!【UndertaleAU】 (ページ29)

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Left eye ページ29

A「まず、Epic!Sansの左目の話からだ。」

Aは自分の左目の下を人差し指でとんとん、とつつきそう言った。

「左目……は、閉じていたな。大きな傷もついていた。」
A「そうだな。…あれは、ある実験によって生み出された“魔法の目”だ。あの目によってEpic!Sansは力を得ている。……だが、同時に悪夢を見せられてもいるんだ。」

俺がモニターで見た通りのエピックの容姿を告げると、Aは慎重な面持ちでそう述べた。
悪夢、と聞いて少し親近感を持つ。…縁起こそ悪いが自分もよく悩まされていたからだ。

A「“目”による悪夢は、Epic!Sansの心身をともに傷つける。言葉で告げるよりその被害は甚大なんだ。…だから、奴は目をくり抜こうと努めて傷を負った。」

比較的特徴的だったエピックの左目の傷の理由を告げられ、思わず息を呑む。

そこでしばらく黙っていたホラーがふと呟いた。

Hサンズ「…それでも目は再生した、ってわけか。
……俺にも分けてほしいぐらいしぶといんだな、その“魔法の目”とやらは。」

また違った理由で目を奪われた過去を持つホラー。
その言葉はかなりの皮肉がこもっていると思う。

A「……問題はここからだ。
その“目”の実験を計画した根本。

それが、“Ink!Sans”だと言われている。」

空気が凍り付いた。

「…だから、インクに恨みを持っている(・・・・・・・・・・・・)のか…！」

そこで朧気に思い出すのは、俺達を見守っていると優しく見送ってくれたインクの姿。
…奴の顔は、一体どれが本物なのか。

単純そうに見えて、一番本性がわからない。

そんな奴を敵に回したエピックは、今頃どうしてるのだろうか…。

Hサンズ「…キラーは大丈夫なのか？」
エピックの安否を気にしていた時、ホラーが少し焦りを混ぜた言い方でそう言った。

…そうだ、キラーもインクに敵対しているのだ。

A「……かなり、危ないかもしれない。」
少し驚いた表情をしてホラーを見たAは、そう答えて顔をしかめた。

「どう、すれば」
俺達がどう手を出すべきか迷っていると、もう消えてしまっていたモニターが急に映し出された。

A「……っ！！」

一斉にモニターを向く。
そこに写っていたのは……

「……っ、どうして、お前が…？」

両手に赤いナイフを持ち、塵や血で薄汚れて息を荒げたキラーの姿だった。