第一章〜兄弟喧嘩と言うなの殺し合い〜 ページ4
ザザザァァ
熱い熱風が二人の間を吹き抜ける。
百合「例え、兄であっても貴様だけは生きては返さん!いいや、生きて返してなるものか」
奏馬「まさか、百合、僕の事を殺せるとでも思ってるの?」
百合「あぁ、そうだ」
奏馬「昔、僕に剣で一度も勝てなかった、あの百合が?」
百合「昔と今は違う。それに、剣では勝てなくても術で勝てば良い話じゃないか」
そうだ。昔と今では違う。
我は、この南では誰よりも強くなった。
奏馬「そういえば、お前の母親は不思議な力…いや、不気味な力を持っていたんだっけ?」
百合「!母上を、母上を馬鹿に"するなー!"」
少女の訴えも聞かず、青年は話続ける。
奏馬「お前の父親も馬鹿だよねぇ。よりによって人間なんかと結婚するなんてさ」
コゴゴオォォ
奏馬「お、やっと本気出してくれたんだね」
百合「貴様だけは絶対に許さぬ!例え、神が許してもこの我が許さん。神に仕えし龍神よ。今こそ我に力を貸し与えたまえ!九条奏馬に着いた者共もまとめて、成敗!!」
ヒユューー
奏馬「おお!これが、巫女の力か!」
兵士1「奏馬様、早くお逃げください!」
奏馬「なぜだ!?義理妹が自分の大切な者たちを殺している様が見られるのだぞ!この光景を見逃してなる者か」
兵士2「奏馬様…」
兵士1「奏馬様!これ以上ここにおられてはご自分の身が危うくなります。さぁ、早くこちらへ!」
奏馬「チッ、分かったよ」
.
?「ヘェ〜、あれが霧島百合か。ふふっ、なんだか面白い事になりそう♪」
山の上から見ていた者がそんな事をはいていたなんて百合どころか、戦場にいた者達は誰も知らない…
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作者名:如月輝夜 | 作成日時:2016年9月16日 21時