第一章〜出逢い〜 ページ3
奏馬「仕方ないな。可愛い妹の頼みだからな。お前ら下がれ」
ザザザァァ
青年が言った瞬間に兵士全員が下がった。
それも、息ぴったりに。
百合「貴様、何しにここへ来た」
そうだ。なぜ。
奏馬「なにしにって…可愛い妹に逢いに来たから?」
百合「なぜ、疑問系なんだ。それに我は貴様を一度も"兄"だと思ったことなどない‼︎」
百合の怒号が大きく木霊する。
奏馬「悲しいな。妹にそんなことを言われるなんて」
百合「我に黙ったてどこかに行った愚か者のことなど誰が信用できるか!さぁ‼︎さっさと攻めて来た本当の理由(わけ)をはけ!」
奏馬「そこまで言うなら言うよ」
青年が近ずいて来る。
まずい、と思った時には遅かった。
手首を掴まれていた。
兵士2「百合様、離れて!」
そして、耳元でこう言った。
奏馬「僕が攻めて来た理由はね。百合、お前を殺すためだよ?」
・
・
な、なんだと。
我を殺すため?
時が止まったように感じられた。
百合「なんで」
奏馬「なんでって、お前が憎いからだよ。僕は、実の両親からいらないと言うほどの愛情をもらったお前が憎かった。 昔、親に捨てられた僕は飢え死にしそうになっていたところをお前の両親に同情で助けられた。同情でも嬉しかった。あぁ、僕を愛してくれんんだっていう喜びの方が大きかったから」
百合「奏馬…」
自然と涙が溢れ出てくる。
それを袖で拭いた。
奏馬「でも、現実は違った。お前の両親は、お前ばかりを可愛がった。終いには、僕をもう要らないといい、九条の元へ預けた。僕は、ただ、誰からでも愛されるお前が憎かった!」
百合「我を殺すためだけに無実な者を傷つけたのか!?」
奏馬「あぁ、そうだよ。こうでもしないとお前出てこないだろ?」
百合「貴様!よくも‼︎」
許さない。
百合「許さない」
奏馬「え?なんか言った?聞こえないんだけど」
掴まれていた腕を振り払い叫ぶように言った。
百合「許さない‼︎例え、他の者が許してもこの十五代目頭領霧島百合がお前を許さない。我が友達を傷つけた罪は深いぞ。よって、貴様を切る!観念致せ」
奏馬「面白い。殺れるものならやってみな。例え、妹出会っても容赦はしない」
百合「こちらこそ、手加減は一切無用!」
奏馬/百合「はあぁぁぁ!」
カキィィン!
刀と刀のぶつかる音がする。
ここから兄弟喧嘩と言うなの殺し合いが始まろうとしている。
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作者名:如月輝夜 | 作成日時:2016年9月16日 21時