消毒 ページ21
・・・・・医務室・・・・・
(コンコン ガチャッ
ジャ「失礼。・・おや、医官がいると思ったのですが、誰もいませんね。まだ早朝だし仕方ありませんか。少々お待ちください。手当ての道具を用意するので」
ジャーファル様は私を椅子に座らせると、部屋の奥へ走って行った。
・・・・絶対私重かったよね・・・。色々とごめんなさい。ジャーファルさん。
少しして、お湯が入った洗面器と真っ白な布を手にしたジャーファル様が戻ってきた。
ジャ「医官がいないので、私が手当てします。男に足を触られるのは嫌でしょうが、何せ傷がひどすぎるので我慢してください。」
A「・・・はい・・・」
我慢だなんて、そんな。
むしろ、上司様に手当てしてもらうなんて十分申し訳ないのに。
ジャ「失礼。」
ジャーファル様が私の官服のすそを少しめくると、傷だらけの足があらわになる。
傷口が衣服と擦れて、微かな痛みを感じた所為で体がビクッと跳ねてしまった。
ジャ「あ、すみません。痛かったですか？」
A「平気、です・・・っ」
ジャ「・・・そうですか。貴方の傷口ですが、化膿していますね。お湯で傷口を洗ってから薬を塗ります。湯がしみて、かなりの痛みが走ると思うので、我慢できなくなったら言って下さい。」
A「だ、大丈夫です・・・。我慢できます・・・。」
今の私は、ただでさえジャーファル様に多大な迷惑をかけてしまっているのに、
『痛い』なんて我侭言っちゃいけない。
ジャ「・・・そうですか」
ジャーファル様は布を湯に濡らし、それを優しく絞って私の足にあてる。
瞬間、すさまじい痛みが走った。
・・・けど、必死で我慢する。
A「・・・ッ、〜〜〜〜〜っ！」
ジャ「・・ハァー・・・。全く、何故そんなに強がるのですか。痛いのならそういえばいいものを」
A「ぇ・・・・」
ば、バレた・・・。頑張って我慢してたのに。
・・・でも、当然、だよね。相手は八人将様だし・・・。
A「ぁ、の・・・本、とに大丈夫・・ですから・・・。」
確かに痛いけど、我慢できなくはない。
・・少なくとも、お兄ちゃんの暴力に比べたら。
ジャ「・・・わかりました」
ジャーファル様は、先ほどよりも優しい手つきで、再び手当てを始めてくださった。
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太桜(プロフ) - ありがとうございます！なんか、最近アリババ落ちみたいになっててすみません…。ジャーファルさんって、あまり容易に感情を表に出さない人ってイメージがあって、つい。 (2017年9月24日 21時) (
レス) id: adb02cff28 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - お久しぶりです。たくさん更新されていてうれしいです♪楽しく読ませていただきました♪♪ (2017年9月24日 19時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 喜んでいただけて何よりです！今日か明日、また更新する予定です！よかったら楽しんでくださいね！ (2017年9月5日 22時) (レス) id: adb02cff28 (このIDを非表示/違反報告)
暁の雨 - 久しぶりに見てみたら更新されていて、嬉しかったです!無理のない程度にお過ごしください！！ (2017年9月5日 21時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 皆さん本当にありがとうございます…！こんなにたくさんのコメントありがとうございます！こんなダメダメな作者に、暖かいメッセージをくださって、しかも更新開始まで待ってくださわるなんて私は本当に幸せ者です。 (2017年7月13日 22時) (レス) id: adb02cff28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リア | 作成日時：2015年4月26日 22時
