83.それはまるで ページ34
ふいに名前を呼ばれる。その声に反応した私の鼓動はより一層速くなる。
「クロ…」
どうしてここに？
そんな一言が言葉にならない。
うううう、なんか言わないと気まずいだろう！
「A？」
その声で我にかえる。
「うあっ、ごめん。考え事してたからぼーっとしててな。
えっと、クロはなんでここに？」
なんだ、冷静になれば言えるじゃないか。
はぁ、一度気づいてしまうとこんなにも面倒なものだったのか恋というやつは。
ネット上でとはいえ、一応漫画家だ。恋愛モノに疎い作家がいるか。いや、きっといない。
質問したことなんて忘れて職業柄に呑まれそうになったときだ。
「ここにきたらなんかAに逢えるような気がしてね〜。でもまさか本当に逢えるとは思ってなかったけどさ！」
「は？それどういうことさ…」
「ええ〜言わせちゃうのそれ〜」
言わせちゃうのって、別に変なこと言ってないだろう。
「何、クロ気持ち悪い」
「ぐっ、酷いなぁ…むぅ…Aこそ、なんでここに来たの？」
「あ…えっと…へんな夢を見ちゃってな」
「どんな？」
「この世界が、嘘っていうこと」
「私がここにいるっていうことが嘘なんじゃないかって、みんなに会えたことが夢なんじゃないかって…。
怖くて、能力が使えるか確かめてここに来たんだ。
でも…実際能力使えてるが本当は怖いよ。
だから、クロに会えてよかったよ」
「…そっか」
「気持ち悪いけどな」
「それは余計だよ」
そんなやり取りの後、顔を見合わせると同時に吹き出す。
あぁ、ここに来てよかった。
クロといるだけで、本当、幸せだと実感できる。
不思議だな…
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イヲ(プロフ) - うさたまさん» 返信遅くなりすみません！ありがとうございます！どうぞ連打してください！←ぜひぜひ続編の方もお願いします♪ (2017年12月7日 21時) (
レス) id: c5f913bfc1 (このIDを非表示/違反報告)
うさたま - 一番右の星を連打したいです。(訳:とっても素晴らしい作品でした。) (2017年10月12日 23時) (レス) id: 95e6190023 (このIDを非表示/違反報告)
イヲ - かぼちゃプリンさん» キド「マリーの言う通りだ。むしろそれ以外の選択肢がない」真木田(ヤバイコイツら…ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ (2016年8月15日 18時) (レス) id: 7caa43ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃプリン - マリー「フルボッコ！フルボッコ！」セト「マリー…いつそんな言葉を…」 (2016年8月15日 16時) (レス) id: e353d0f19c (このIDを非表示/違反報告)
イヲ - コユさん» bokoboko★にしましょう★応援してくださりありがとうございます！とっても嬉しいです〜 (2016年8月5日 15時) (レス) id: 7caa43ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヲりんぱな x他2人 | 作成日時：2016年7月26日 8時
