6話 ページ8
おそ松side
弟たちがショックを受けているのは見てわかる。でも俺はこの男が兄貴だと思ってる。弟の勘だけど。
おそ「最後の質問、お前の名前は?」
「名前……」
男は顎に手を添えて黙りこんだ。この姿勢……小さい頃に見たことがあるような気がする……。
「悪い、分かんねぇや」
男は力なく笑い 俺たちの方を向くと、今度は優しい笑顔で口を開いた。
「でもな、なんかお前たちに見覚えがあるような気もするんだ。ほんの少しだけど……」
兄貴はきっと記憶喪失だ。だから俺たちの事どころか、自分の名前まで分かんないんだ。
一「それ…本当…?」
十四「俺たちに見覚えあるの?」
「少しだけな」
それを聞いて俺は思った。
少しでも俺たちの記憶があるなら思い出してもらいたい。そして思い出してもらうには できるだけ一緒にいた方がいい。
おそ「じゃあ 記憶が戻るまでここで暮らせよ!」
俺がそう言えば みんな驚いた顔してた。まあそうだよな。仮にも俺たちはマフィアだ。そんな俺たちと一緒にいれば 兄貴まで危険な目にあわせてしまう。
それでも兄貴と一緒にいたい。そして記憶を取り戻してほしい。
おそ「いいだろ?俺たちは兄貴と暮らしたいんだ。迷惑とか思ってないから」
「……そう、なのか?それなら お言葉に甘えようかな」
兄貴はそう答えて 優しく笑ってくれた
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雪松 - 気になる!続き待ってます! (2017年4月18日 7時) (レス) id: dcdf591039 (このIDを非表示/違反報告)
うみ - めっちゃ面白いです!続きが気になる…!応援してますヽ(´ー`)ノ (2016年5月24日 19時) (レス) id: 70217b8423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:忍 | 作成日時:2016年5月12日 12時