検索窓
今日:31 hit、昨日:56 hit、合計:169,016 hit

看板娘8 ページ9

「わはは!ようやく呼んだのう、A!」


「わ、わた、私は、夜一様になんと恐れ多い……!!」


気にするなと言うておろうに、と夜一様がまた呆れた笑顔を見せる。


「Aサン、ボクのことはどうスか?ホラホラ、喜助さん♡って呼んでくださいよ」


ニコニコとそう言う浦原さん。目線を合わせてきたのを好都合と、思い切り顔面に一発くれてやった。昨日分の怒りも合わせてるのでそこそこ重めに。

「痛い!」と殴られた鼻先をさすって、浦原さんは言う。知ったことではない。今更喜助さんなどと呼ぶのはどうにも気恥ずかしい。ある意味、夜一様よりも呼び方を変えたくない相手なのだ。


「…公衆の面前でない以上、必要ないでしょう。夜一様……さん、と違って、慣れる必要もないですし」


つれないッスねェ、と残念そうに言う浦原さん。夜一様…さん、はずっと楽しそうだ。もうこれで私は失礼します、と少しの不満を込めて二人に背を向ける。特に用がある訳では無いけど、入学式の時からずっと気がかりなことがあった。

校舎内でもどこでも、その居場所は明白だ。まっすぐその男の元へ歩く。視界にそれを見つけて、声をかけようともう一歩踏み出した。


「おい、そこのオレンジの君__」


「?」


……彼が振り向いたその瞬間、私は木の上で浦原さんに口を塞がれていた。


看板娘9→←看板娘7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (105 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
298人がお気に入り
設定タグ:BLEACH , 浦原喜助   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:名無し | 作成日時:2022年2月21日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。