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看板娘３ ページ4
浦原さんに言われた通り出かける準備をしようととある道具を取り出す。浦原さん特製義骸を脱いで、
｢……ふう、｣
義骸を脱ぐのも久しぶりだからか、開放感に身体が追いつかず手をグーパーさせる。夜一様にお会い出来るのもしばらくぶりだ。髪を梳いたり死覇装が乱れていないかを念入りに確認する。
｢Aサン、準備出来ましたー？開けるッスよー｣
声と同時にガラリと扉が開いて浦原さんが入ってくる。私が脱ぎでもしてたらどうするつもりだったんだこの人は。
｢いつでも出られます。地図は書けたんですか｣
｢バッチリッス。今日中にお願いしますね、なにせ明日はAサンの入学式なんスから｣
｢夜一様との時間を削るなら入学式なんて……と言いたいところですが、貴方がわざわざ手配されたものを投げ出すほど無礼じゃないです。日を跨ぐ前には帰りますよ｣
良い子ッスね、と撫でられて子供扱いは嫌です、とその手を払う。ほんのり赤くなる耳に気づかないふりをして、地図を受け取った。
｢では、行ってきます｣
｢はァい、行ってらっしゃい。気をつけていくんスよ〜｣
からかうようにそう言った浦原さんをジトリと睨み、わりと雑な浦原さんの地図を頼りに夜一様の元へ向かった。
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作者名：名無し | 作成日時：2022年2月21日 5時
