(33)反撃 ページ35
春奈「すごいシュートでしたね!」
秋「ドラゴンクラッシュって!」
春奈と秋は、染岡の新シュートに感心する。
その順調な様子を理事長室で見ていた夏未は満足そうに見ていた。
聖悟「あの理事長の娘、散々悪口言ってたわりに試合はちゃっかり見んのな」
ふんぞり変えるように背を反らして窓を逆さの視点で見る聖悟。
秋「もう、天空くん。そんなに後ろのめりになったら倒れちゃうよ?」
聖悟「はいはい。体勢直しゃあいいんだろ」
ただ普通に座ってほしい。
そういう意味で秋は言ったのに、聖悟はその体勢で地面に両手をつき、ハンドスプリングのように体を宙に預けて逆立ちをした。
聖悟は、よっこいしょ。という掛け声を出して足を下ろす。
聖悟「……なに、さっきからジロジロと」
秋「へっ?!い、いや別に?」
挙動不審な態度でしどろもどろしている秋の口から、唖然としていたなどと言えるはずがなかった。
・
栗松「大したこと無さそうでヤンスね」
少林寺「ビビりすぎてたんだよ、オレ達」
聖悟「…………」
雷門イレブンは点をいれたことによって自信がついてきた。
だが、この状況に聖悟はイマイチ腑に落ちない顔をして顎に手を添える。
一方的に相手側から豪炎寺をマークし続けるも、染岡がフリーのままなせいかドラゴンクラッシュが2点目を入れた。
地木流「…こんなの雷門中のデータにありませんでしたよ」
尾刈斗中の監督も、苦虫を噛み潰したような顔をして歯をギリギリと軋ませる。
風丸「円堂。勝てるんじゃないか?」
円堂「ああ!」
尾刈斗中からのキックオフと同時に、地木流はベンチから立ち上がった。
地木流「まさか豪炎寺くん以外にあんなストライカーがいたとは予想外でしたよ、雷門中の皆さん……いつまでもザコが、調子に乗ってんじゃねえぞ!」
幽谷「フッ……、始まったか」
タイミングを待っていたかのように、キャプテンの幽谷は口元を緩ませた。
地木流「テメェら!そいつらに地獄を見せてやれ!」
「「おう!」」
地木流はそう言って、何やら怪し気な言葉を呟き始めた。
聖悟「……きたか」
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マナ - 雷雨さん» こんばんは…! (2021年6月15日 17時) (レス) id: 080dd1eb98 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - 雷雨さん» 冬花ちゃんみたいに夢主の所に豪炎寺がやってきて話をするとかは? (2021年1月1日 16時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - 雷雨さん» ここではなんですので… (2021年1月1日 15時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雷雨(プロフ) - ミヤさん» あ、どうぞどうぞ! (2021年1月1日 15時) (レス) id: b56424d09c (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - 雷雨さん» ボートに書いていいですか? (2021年1月1日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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