イナズマイレブン～FF編～第1巻 (ページ36)

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（３４）怪奇現象ページ36

5人同時に攻め上がってくる尾刈斗イレブン。

陣形を崩さないで、相手選手の並びがコロコロと変わっていった。

まるで、雷門イレブンに幻覚を見せている気さえしてくる。

少林寺「あ、あれ？」

少林寺は不思議そうに相手を見る。

蜃気楼のように視界が霞んだ瞬間に相手の位置が入れ替わっているからだろう。

松野「どうなってるんだ？」

松野も同じく、目を凝らしていた。

聖悟「…………」

風丸「来るぞ！少林は9番、マックスは11番をマークだ！」

即且つ的確にディフェンスの指示を出す風丸に、みんなはすぐ行動した

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……はずだった。

風丸「何やってんだ！」

気付くと、9番をマークしたはずの少林寺は半田を、松野は宍戸をマークしていた。

これは相手がやったとしか思えない。

もっと具体的に言えば、相手が意図的にこちらの動きを違うものに見せるようにやらせたのだ。

円堂「みんな、相手の動きをよく見るんだ！」

幽谷「ムダだ、ゴーストロック！」

地木流の呪文のような言葉に合わせて、幽谷はゴーストロックを発動した。

忽ち雷門イレブンの足が、動きを封じられたかの様に動かなくなってしまった。

聖悟「……やっぱり、円堂がこれのタネに気付かない限り、苦戦し続けるかもしれないな」

幽谷「これがゴーストロックだ。ファントムシュート！」

足が動けないのを機に、幽谷はシュートを打ち込んだ。

キーパーの円堂でも、足が動かないのであれば、止めることは不可能だった。