イナズマイレブン～FF編～第1巻 (ページ34)

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（３２）練習試合、開始ページ34

カヤ「あ～あ。ソラがなんか言ってたのに、聞き逃したじゃんか～」

チトセ「本当にな」

手間取ったものの、水狂言と柊は何とか皐月を宥めるのに成功する。

しかし、それもそれで聖悟が相手チームに宣言した言葉を惜しくも聞きそびれてしまったのだ。

リク「リーダー、せっかくカッコいいこと言ってたに違いないっすよね」

「「元凶はお前だろうが」」

リク「エヘヘ……」

ごもっともなことを言われて、皐月は愛想笑いをするしかなかった。

角馬「さぁ、試合開始です。
あの豪炎寺修也を迎え、最高の布陣で挑む雷門イレブン。
対する尾刈斗中も、キャプテンの幽谷を中心に、11番武羅度、10番月村など強力な攻撃陣が揃っているとの情報が入っております。
さあ！どのような試合になるのか？いよいよキックオフです！」

円堂「気合入れていこうぜ、みんな！」

「「オーッ！」」

チーム内は活気に満ち溢れていた。

聖悟「…………。使えねぇヤツ等が粋がってんじゃねぇよ」

尾刈斗中からのキックオフ。

聖悟はベンチから目を皿のようにしてフィールドを見渡し、注目した。

月村「くらえ！ファントムシュート！」

踵でボールを蹴り上げ、空中からシュートを放つと、幾つもの魂のように分裂した。

円堂「なんの！ゴッドハンド！」

月村「何？！」

角馬「おっと、月村の豪快なシュートをキーパー円堂、見事のキャッチ！」

風丸「ものにしたんだな、円堂！」

円堂「へへっ、まぁな！みんな、落ち着いていこーぜ！」

「「オーッ！」」

リク「ほーっ。あの円堂ってキャプテンさん、なかなかすごいですね」

カヤ「ま、オレがチームにいりゃキーパーなんか要らないけどな」

チトセ「部活のサボり魔が言えたセリフか」

カヤ「うっ……」

・

染岡「見せてやるぜ、俺の必殺シュート！
ドラゴンクラッシュ！」

キーパーの鉈は横っ飛びをするも、一寸も手には触れられなかった。

・

聖悟「……この試合、恐ろしいことが起こると予測できるな」