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お世話23日目 ページ24

「ほなおやすみ。」


「おやすみ。」


「二人共、おやすみ。」




「おいコラ、ちょっと待ちやがれ。」




就寝時間になり、
みなベットへと付いて眠りに入る





しかし一人だけ、
自分のベット(ソファ)で寝れないものが一人





「おい二人共、
何私のこと無視してんだ!」



白石と不二は名前を呼ばれても、
聞こえないふりをする





「ちょっと君、うるさいんだけど。
暴れないでくれるかなあ。」





文句を言ってくる幸村の鳩尾に
鉄拳を入れた





幸村は咽ている中、
皐は大きくため息をつく






「なんでこんな変態と、
一緒に寝なきゃならん。」



「何か言ったかい?」



「別に…」









遡ること、15分前





赤也と一緒にクローゼットにいるのが
バレてしまい、二人共冷や汗を流しながら
幸村の前に立っていた






「…俺に何か言うことある?」



「ぶ、部長!
別に何も疚しい事なんてしてないスからね?!
皐の足太いとか言ってないスからね?!」





赤也のアホ発言に、
後ろで吹き出しそうになる不二と丸井
白石は、「アホや」一言





「ふーん、
足が太い…ねえ…」





幸村は視線を落とす





「な、なんだよ!!」






すると、
直ぐに顔を上げて、ニッコリと笑う






「確かに太いね。」



「頭カチワるぞ女顔」






その一言に、
部屋が一瞬で凍りつく






「そ、それはヤバいって!
早く部長に謝らねえと…!!」





赤也はこの後どうなるのか予想できたため
皐に忠告したのだが、





「え?なんで?
私は思ってたことを言ったまでだよ?
なんか、すげえ女々しいから。」



「あーもーアカン…」



白石は頭を抱える






「…俺が女顔?
はっ…言ってくれるじゃないか。
君なんて俺からしたら、
プロレスラーかってぐらい、ムキムキだよ。」




「私ムキムキじゃないんですけど?
間違えて自分の視力奪っちゃったんじゃねーの?」





一言口を交わすだけで、
温度がどんどん下がる







ここはオーストラリア






ここの今の季節は夏なのに
この部屋の温度は、マイナスになりそうなくらい
冷え切っている









「切原」




不二が赤也を呼んで、
二人を指さす







「昔の戦争で、
この二人のような戦争の名前わかるかい?」




「あ、知ってるッス!
たしか“冷戦”スよね?!」




「正解。」




「なんでクイズ大会始めとんねん…」




こんな状況でも
クイズを出すマイペース不二

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作者ホームページ:なし  作成日時:2015年8月28日 20時

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