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ルビーは危機を脱する ページ43

「ァアアアアアアァァアアアァア!!!」



突然頭を抱え、低い声をあげながら激しく苦しむA。

おそ松達は何事かと彼女から目を離せない。


次の瞬間、彼女はナイフを乱暴に振るい出す。

ナイフはおそ松の顔を掠めるも切るのは空気だけで、暫く彼女は虚無を切り刻んでいたのだが
最後にはおそ松の頭スレスレにナイフを突き立て、肩で息をする。


その後も彼女は頭を掻き毟りながら悶え
初めて見るその光景に彼等は目を奪われた。


一体今、目の前の彼女に何が起きているのか。

困惑で固まっていると、不意に彼女は突き立てたナイフの柄を掴み、片手で頭を抑えながらおそ松を見下ろした。



「じゃ、まをっ…するな!!私は!!アナタ(・・・)の為にっ……やってるんだ……!!

これは、アナタ(・・・)が望んだ事っ……!!
アナタ(・・・)が手にしたい犲由瓩琉戮痢犠牲っ……!!」

「っ……!?」



彼女は何かに話し掛けながらナイフを引き抜くと
苦しそうな顔をしながら、再びナイフをおそ松に振り下ろした。

おそ松は咄嗟に目を瞑る事も出来ず、目の前で振り下ろされる腕を見つめる事しか出来なかった。


だがまたしても、彼女の攻撃を猗狃瓩邪魔をした。



「〜〜〜〜〜〜っ!!!」



振り下ろされる寸前に、おそ松とナイフの間に腕が入った。


彼女自身の腕(・・・・・・)が。



流石にこれには彼女も声にならない声をあげ、掴んでいたナイフを離して悶え苦しむ。

その瞬間をスキと判断したカラ松はおもむろに立ち上がると「悪い」と呟いてから、彼女の脇腹に蹴りを入れた。


彼女はそのまま吹っ飛び、おそ松は彼女から開放されると、礼を言いながらカラ松の手を掴んで立ち上がった。


対して彼女は起きる様子も無く、静かにその場に倒れたまま動かなくなった。

気絶したのかとおそ松は恐る恐る彼女に歩み寄ると、すんすんと鼻を啜る声が微かに聞こえる。



彼女は倒れたまま、静かに涙を流し
ポツリポツリと独り言のように、語り始めた。




「ごめんね…クロ。

私、クロにも嘘ついてたの」

彼女は語る→←ルビーは再会する



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(プロフ) - 朝から暇潰しにと軽い気持ちで読み進めてたんですが、書き方や設定の作り込みにすごく惹き込まれて一気に最終章まで読み進めてしまいました……特に主人公対兄松それぞれのやり取りにはすごく圧巻したというか、兎にも角にも笑いあり感動ありですごく面白かったです;; (2022年4月30日 0時) (レス) @page50 id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - トマトの王様さん» コメントありがとうございます!終わってしまいました…!楽しんで頂けたようで良かったです^^ここまで読んで下さりありがとうございました〜!! (2019年8月1日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
トマトの王様 - うわあぁぁぁぁぁ!遂に終わってしまった…!( ;∀;)読んでてとても楽しかったです。お疲れ様でした! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 5390b171c6 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - arumo?さん» コメントありがとうございます!お疲れ様ですっ( ˇωˇ ) (2018年10月10日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
arumo?(プロフ) - お疲れ様です! (2018年9月29日 11時) (レス) id: ee4365cb85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月9日 1時

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