ルビーは再会する ページ42
「…………A…………なのか……?」
急に涙を流す彼女に、おそ松はそっと声を掛けてやった。
先程まではあんなに殺気を向けてこちらを見下していたのに、打って変わってまるで猴弔せ匐,里茲Δ豊甼韻┐心蕕鬚靴董△そ松を見つめていた。
ポタポタと零れる涙はおそ松の服にシミを作り
彼女はカタカタとナイフを握る手を震わせながら、おそ松の声を聞くと口を開いた。
「ご、ごめん、なさい……おそ松、兄さん……
私……わたし、ずっと…みんなを騙してたの……
クロが、この事……言っちゃダメだって……言ってたから…私、ずっと黙ってた……おそ松兄さん達……騙してた……ごめんなさい……ごめんなさい……」
彼女は鼻水を啜りながらしゃくり上げるように、途切れ途切れに言葉を紡ぎ、おそ松達に懺悔した。
今の今まで従順なふりをして彼等を騙していた事。
この日の事をおそ松達にずっと黙っていた事。
そして、彼等を傷付けてしまった事。
全ては彼女のもう1つの人格であるクロがした事なのだが、でも間違いなく猗狃自身瓩任發△襦
だからこそAは耐えられなかったのだろう。
目の前で次々と大好きな人達が傷付くのが。
おそ松達はなんとも言えない表情を浮かべ、彼女を見つめる。
心優しい彼女の言葉に彼等は心のどこかで安堵の息を吐いた。
おそ松も口元に笑みを刻むとそっと彼女の頬に手を伸ばす。
割れ物でも扱うように優しく触れると、Aは恐る恐る目を開き、おそ松の手に縋るように頬を寄せた。
「…そんな、謝らないでよ。
だってAちゃんは悪くないじゃん。
寧ろ謝らなきゃならないのは俺の方。
さっきは…酷い事、言ってごめんね?」
「ううん……おそ松兄さんは何も…何も悪くないもん……悪いのは、私なの……私が、よわっ…弱い、から……」
「Aちゃんは強い子だよ。弱くなんかない。
大丈夫、Aちゃんは何も悪くない。悪いのはクロの方だから」
「ううん、私…私が悪いの……
だって、クロは……私の………」
彼女が何か言いかけたその時
突然、彼女が頭を抱えて苦しみだした。
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柊(プロフ) - 朝から暇潰しにと軽い気持ちで読み進めてたんですが、書き方や設定の作り込みにすごく惹き込まれて一気に最終章まで読み進めてしまいました……特に主人公対兄松それぞれのやり取りにはすごく圧巻したというか、兎にも角にも笑いあり感動ありですごく面白かったです;; (2022年4月30日 0時) (レス) @page50 id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - トマトの王様さん» コメントありがとうございます!終わってしまいました…!楽しんで頂けたようで良かったです^^ここまで読んで下さりありがとうございました〜!! (2019年8月1日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
トマトの王様 - うわあぁぁぁぁぁ!遂に終わってしまった…!( ;∀;)読んでてとても楽しかったです。お疲れ様でした! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 5390b171c6 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - arumo?さん» コメントありがとうございます!お疲れ様ですっ( ˇωˇ ) (2018年10月10日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
arumo?(プロフ) - お疲れ様です! (2018年9月29日 11時) (レス) id: ee4365cb85 (このIDを非表示/違反報告)
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