サファイアは意識する ページ50
「お待たせ致しました」
「わぁい！出来た出来た！」
やがてクレープは完成し、店員が彼女に手渡しすると
彼女は子供のように喜んで受け取り、カトラリーケースの中からスプーンを2つ取り出した。
そうして1つを「はい、どうぞ」とカラ松に差し出し
予想外の出来事にカラ松は一瞬目を見張った。
「い、いや…俺はいい。キティ1人で食べるんだ」
まさか自分と分け合いっ子するとは思わず、カラ松は差し出されたスプーンを押し戻しながらそう言った。
しかし彼女は「えー」と眉を顰めると、再びスプーンをカラ松に差し出しながら告げた。
「でもカラ松も甘い物は好きでしょう？遠慮しなくってもいいんだよ？」
「ああ、確かに好きさ。だがそのクレープはキティが好きで選んだんだろう？好きな物はいっぱい食べるのがいい」
「私は好きな物は誰かと一緒に食べたい！
そうしたらもっともっと美味しく感じるから！」
「いや……でも、その……一緒に食べるのは、ちょっと」
断り続けるが彼女も諦めないようで、素敵な笑顔を浮かべながら尚もスプーンを差し出し続ける。
しかしカラ松は別に遠慮しているワケではなく
単に彼女と同じクレープをつつくのに抵抗があるだけなのだ。
簡単に言うと�犂崟椒�ス�瓩箸笋蕕魄媼韻靴討靴泙辰討い襪蕕靴ぁ�
そんなカラ松の心情など露知らず、彼女は困ったようにクレープを見遣りながら言葉を続けた。
「それに私、こんなに食べれないよ」
「えっ？」
「だってこんなにおっきいとは思わなかったんだもん…」
彼女が言うには前食べたクレープよりも大きい物らしく、1人で食べ切れるか不安のようだった。
確かに彼女の頼んだクレープには猫型アイスの他にも生クリーム、いちご、バナナ、プチチョコケーキ等様々な物がトッピングされており大変豪華で見た目のインパクトは抜群だ。
更にサンプルは置かれておらず、メニュー表に写真はあったものの、等身大の大きさに写っているはずもなく。
しかしそうなら何故彼女はこんなインパクト抜群な見た目の物を選んだのかと問い詰めたい所だが
子供っぽい彼女の事だ、きっと猫型のアイスに釣られてしまったんだろう。
クレープの中で猫型アイスが乗っているのはこのクレープだけだったから。
「………しょうがないな。残すのも勿体ないし、一緒に食べてやろう」
「ホントに？やったァ！」
カラ松は1つ溜息を吐くと満更でも無さそうにそう告げた。
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＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてうれしいです…！更新頑張ります〜(*´∀｀) (2018年4月11日 1時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 面白かったです！更新お待ちしてます！ (2018年4月8日 0時) (レス) id: 9891d1bd62 (このIDを非表示/違反報告)
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