サファイアは案内したい ページ45
リストバンド型の1日フリーパスを購入し、彼等はソレを手首に装着してから園内へと足を踏み入れた。
中に入ると更に彼女は目を輝かせ、入口前で出迎えてくれたこのテーマパークのマスコットの猫の着ぐるみの所へと飛んで行った。
カラ松はそんな彼女を口では止めようとしつつも、内心『仕方ないな』と見つめるだけで
着ぐるみとはしゃぐ彼女の姿を遠目から眺めるだけだった。
「ねぇねぇ、カラ松！あの猫さん、とってもモフモフしてて可愛かった！」
少ししてカラ松の元に戻って来た彼女は興奮気味に話しながら、ぴょんぴょんとその場で跳ね回る。
そんな彼女に「良かったな」と頭を撫でてやれば、彼女はより一層嬉しそうに笑い、ｽﾞｲｯとカラ松に顔を近付けた。
「ね、最初は何処に行く？何処に行くの？」
「き、キティの好きにするといい。案内ならこのカラ松にお任せだぜ？」
「ホント？！じゃあね、私ね、うーんと……うーんと、アレ乗りたい！なんかぐるぐる回るヤツ！！」
「ぐるぐる回る…？コーヒーカップか？メリーゴーランドか？」
「違う違う！なんか縦にぐーるぐーるって回るの！」
「た、縦…？」
あまりの顔の近さにたじたじになりながらもカラ松は彼女の要望を出来うる限り応えようとするが、彼女の乗りたいアトラクションの説明に頭を悩ませた。
コーヒーカップもメリーゴーランドも回るとしたら横だから恐らく違う。
そもそも縦に回るアトラクションなんてあっただろうか…？
カラ松は困ったように眉を顰めた後、徐に懐からこのテーマパークのマップを取り出した。
彼女が着ぐるみと戯れている間にカラ松がこのテーマパークのキャストさんから貰ったものだ。
本当ならパーク内のマップを頭に叩き込んで、彼女の前でこうして出さず、スマートに彼女を案内する予定だったのだが……
「えぇっと、縦にぐるぐる回るアトラクションは……」
カラ松は苦い顔をしながらマップを広げて、彼女の話していたアトラクションっぽいモノを探してみる。
ｻﾞｯとアトラクションの説明も読みながら探してみるものの、カラ松の理解力が乏しいのかそれらしきものは見当たらなかった。
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＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてうれしいです…！更新頑張ります〜(*´∀｀) (2018年4月11日 1時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 面白かったです！更新お待ちしてます！ (2018年4月8日 0時) (レス) id: 9891d1bd62 (このIDを非表示/違反報告)
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