彼女は誘惑する ページ25
「A……ちゃん？」
唐突の事におそ松は拍子抜けする。
当たり前だ。こんな大胆な行動、いつもの彼女なら決してしないのだから。
一体どうしたのか。何がしたいのか。
戸惑うおそ松をよそに、Aはおそ松の胸板に頬擦りすると、上目遣いでおそ松を見遣り柔らかく笑う。
その笑みは艶めかしさも含まれており、おそ松は一瞬ﾄﾞｷﾘと胸が高鳴ったが、そんな事はおくびにも出さず、眉を顰めた。
「……お前、クロだな？」
「さぁて、どちらでしょう？」
「いつから変わってたんだよ？
…もしかして朝からずっと？」
「さぁて、いつからでしょう？」
「……」
おそ松は今のAがAではない事に気付いたようだ。
それを問い詰めるが彼女はおそ松の背中に腕を回したままとぼけてみせた。
おそ松の眉間に皺が寄る。表情も険しくなっていき、態度も刺々しいものに。
�猯↓瓩了纏�では何度か会っているとしても、彼は彼女の事はあまり好きにはなれないようだ。
それを知ってか知らずか、おそ松とは対照的に口角を上げる彼女。
真っ直ぐにおそ松を見上げ、目を細めると
彼女は背中に回していた腕を滑らせるように彼の首に移した。
「……何のつもりだ？」
「何のつもりだと思う？」
「まさか今更復讐でもするつもりか？」
「あはっ、とぼけちゃって。さっき言ったじゃない？�爛織離轡せ�する？�瓩辰董�
「はァ、タノシイ事…？それって何だよ？」
「まさかまだ知らないフリでもするの？
……わかってるクセに」
彼女はおもむろにおそ松の真っ赤なネクタイに触れた。
そうして小首を傾げると、彼と足を絡めた。
豊満な胸をおそ松の胸板に押し付け、甘い声で彼を誘う。
つつーっと彼の首を指でなぞると、おそ松は不快そうに眉を顰めた。
「……やめろよ」
低い声。普段のおそ松からは聞けないような、低音が路地裏に響く。
瞬間、彼女よ動きがﾋﾟﾀﾘと止まり、彼女は顔を落として、視線だけおそ松に向けた。
おそ松は明らかに怒っているような顔をして彼女を見下ろしていた。
絡まれた足も、回された腕も、何にも反応する事なく、ただただ彼は静かに怒っていた。
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＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてうれしいです…！更新頑張ります〜(*´∀｀) (2018年4月11日 1時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 面白かったです！更新お待ちしてます！ (2018年4月8日 0時) (レス) id: 9891d1bd62 (このIDを非表示/違反報告)
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