ルビーは駄々を捏ねる ページ24
Aの提案を採用し、おそ松とAはよく買い物に行く商店街の路地裏を回った。
そこらは一松がよく友達(猫)に餌をあげているだけあって普通より多く野良猫とすれ違ったが、いずれも目的の迷い猫ではなかった。
やがておそ松は飽きて来たのか途中欠伸をしたり、スマホをいじり出したり、不真面目な姿勢を見せる。
何度かAに注意されるがその度におそ松は「飽きた」だの「疲れた」だの「眠い」だの小学生並の不満を口にした。
「さっきからずーーーっと探してるのにいないんだもん！もうここらにはいないんだよ！」
「でもここら辺はお魚屋さんの近くだし、迷った猫さんいるかもよ？猫さんはお魚好きなんでしょ？」
「好きではあると思うけどぉ……ピンポイントで見つかるワケないじゃん？」
「そ、そうだけど……」
おそ松のむくれた顔にAの方も困り顔。
こうなるとおそ松が面倒くさくなってしまうのはAも知っているのである。
そんな言い争いをしているうちに、2人は行き止まりに辿り着く。
先に行く道が無くなったと知るとおそ松はまたブーブー文句を言い出し
Aも1つ小さな溜息を吐いた。
「まァた行き止まり？あーもー全っ然見つからない。
ねーえ、Aちゃん帰ろーよー？もう猫さんはこの街にはいないんだよ〜！」
「そ、そんな事言わないでおそ松兄さん…！
もうちょっとだけでいいから探そ？」
「そう言ってもう何時間も歩いてるんですケド」
「足疲れた〜〜！」とおそ松は駄々っ子のように地団駄を踏むと、Aに背中を向けた。
まるで『もう此処から動くものか』とでも言っているかのようで、Aはまた困ったように目を伏せた。
だが一瞬、その口元に薄い笑みを浮かべると
Aは目付きを変え、おもむろに口を開いた。
「＿＿＿じゃあ、もっとタノシイ事……する？」
「へっ？」
ﾑｽｯとした顔で腕を組んでいたおそ松は、Aの言葉に振り返る。
その直後、Aはゆらゆらとおそ松に歩み寄って来たかと思えば
彼の胸の中に収まり、その細い腕をおそ松の背中に回した。
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＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてうれしいです…！更新頑張ります〜(*´∀｀) (2018年4月11日 1時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 面白かったです！更新お待ちしてます！ (2018年4月8日 0時) (レス) id: 9891d1bd62 (このIDを非表示/違反報告)
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