サファイアはすれ違う ページ22
「で、チョロ松？今日の仕事は？」
そんな感じで暫くは他愛のない話をしながら朝食を食べ進め、皆半分食べ終えた所だろうか。
それまでボーッとしながらもそもそと食べていたおそ松がやっと目が覚めたのか、ふとチョロ松に尋ねた。
「特に特別な依頼はないよ。�猯↓瓩了纏�も来てない
つーわけで昨日の続きで迷子猫の捜索よろしく」
「えーー！！じゃあまーた猫探さなきゃいけないのぉ？」
「仕方ねぇだろ、昨日見つけられなかったお前が悪い」
「だァってただの白猫じゃん！野良と変わらないじゃん！」
「首輪してるだろゴラ。ちゃんと確認しろボケ」
「そうだそうだー、猫は同じじゃないんだぞー」
「さっすが一松にーさん！伊達に猫と友達やってないですな！」
「へへ、アザーッス」
「褒めてない褒めてない褒めてない」
照れ笑いを浮かべる一松にツッコミつつもチョロ松はおそ松に向き直ると、呆れたように溜息を吐いた。
対しておそ松は乗り気じゃないようで、ヤダヤダと子供のようにﾌﾞﾂﾌﾞﾂ文句を言い始めた。
そんなおそ松を見兼ねてチョロ松は視線をおそ松の隣のAに移すと、仕方なさそうに告げた。
「…ったく、じゃあ今日はAと一緒に行けよ」
「なっ…Aが…？！」
しかし誰よりも反応が早かったのはカラ松で、彼は大袈裟に驚いた顔をしてチョロ松を見つめた。
無理もない。唯一チョロ松だけはカラ松がAに恋焦がれている事を知っている。
そしてAがおそ松に好意を抱いているのも知っている。
邪魔をする…というワケにもいかないが
そうやって2人だけで一緒に行かせるような事は無いだろうと、カラ松は何処かで思っていたのだ。
だがチョロ松はチョロ松でAが笑ってくれるのならそれで良かった。
彼にとってAは恋愛対象と言うよりは一種の信仰物のようなもので
彼女が悲しまないのなら、喜んでくれるのなら、幸せならチョロ松はそれで良いと考えているのだった。
「…？どうしたの、カラ松？」
「あっ……いや、何でもないんだキティ……」
そんなすれ違いな思いがあるとも知らず、Aはカラ松を見つめて不思議そうな顔をした。
するとカラ松はすぐ苦笑いを浮かべて、彼女の奥にいる兄の間抜けな顔を憎らしそうに見やった。
しかしおそ松はそれに気付く様子もなく、「変なカラ松〜」と告げる。
弟達3人もお互い顔を見合わせていたが
ただ1人ワケを知っているチョロ松は面倒くさそうに眉を歪めた。
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＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてうれしいです…！更新頑張ります〜(*´∀｀) (2018年4月11日 1時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 面白かったです！更新お待ちしてます！ (2018年4月8日 0時) (レス) id: 9891d1bd62 (このIDを非表示/違反報告)
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