△リボンが93こ▽ ページ47
「ねぇねぇ、まなべ！もう1つ聞いてもいーい？」
先程から度々心臓に悪い彼女から目をそらし、平常心を何とか保っていた真名部。
そんな中で再び彼女から尋ねられそうになり、真名部はそっと彼女の方を向いた。
「…なんですか」と声が若干震えながらも真名部はそう言うと、Aはもじもじと指遊びしながらこう言った。
「まなべは、私の事…………好き？」
「…………………へっ？」
直後、真名部の口から素っ頓狂な声が溢れる。
予想の斜め上過ぎて、真名部はﾊﾟﾁﾊﾟﾁと瞬きを繰り返す。
そうして、その質問の意味を頭がようやく理解すると
途端に真名部の顔がまるでタコのように真っ赤に染まり、ぱくぱくと金魚のように口を開閉する。
その間、Aはずっともじもじとしながら、視線を落として口を閉ざしていた。
その表情は彼の返答を楽しみにしているのか、それともこの状況自体を楽しんでいるのか。
弓なりに細められ、照れくさそうに笑っていた。
「(いや…………まさか、そんな………！
好きって、本当に………そういう、好き……？！)」
返答を待つAの様子に変に期待してしまう真名部。
自然と視線がﾋﾟﾝと伸び、今にもショートしそうな頭を落ち着かせる為に考える。
まさか、そんな、早すぎる。
まだ出会って数日とも経たない人間に恋をするだなんて、そんな。
ないないと必死にその考えを振り払う。
きっと彼女の言う�犢イ��瓩呂修ΔいΔ里任呂覆い鵑世蹐Α�
もっと純粋で、単純な�犢イ���
恋でも愛でもなく、ただ単に好きか嫌いか。
恐らくそれだけ。
もしかしたら彼女自身も不安なのかもしれない。
普段真名部にどう思われているのか、実は気になっているのかもしれない。
でも彼女の知識ではその気持ちを上手く引き出す言葉を知らないし、伝え方もわからない。
だから今のような聞き方になってしまったんじゃないだろうか。
ああ、そうだ。きっとそうだ！
「(そうですよ…いくら知能が幼稚だからって、出会って数日の人間を好きになるワケがありませんって)」
……自分でそう思ってから、真名部は胸の奥で痛むモノを感じた。
ソレに気付かないフリをしながらも、自分なりに最適解を導くと、真名部はまだもじもじするAの方を向いて、まだ震える口を開いた。
「…………その……えっと、
…………………嫌いでは、ない………です」
ぎこちない真名部の答えを聞いた瞬間
Aは勢い良く彼に抱き着いた。
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＊IJu＊(プロフ) - 僥姫さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです( ´ ▽ ` ) (2020年7月5日 2時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - やばい 面白い (2020年7月2日 10時) (レス) id: b3f17b46d5 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 黒音_幻月さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです|ω`)これからも頑張らせてもらいます〜！ (2020年6月18日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
黒音_幻月(プロフ) - 続編おめでとうございます。少しずつ主人公ちゃんに心を開き始めている真名部くんや、この先の展開にいつもワクワクしながら読み進めています。これからも応援させていただきます…! (2020年6月17日 6時) (レス) id: 71e1357481 (このIDを非表示/違反報告)
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