1:はじめまして ページ3
「今日の修行ってはキツかった〜ッ」
「いつも通りのメニューじゃない」
「動き方がなってねェんだよ、ウスラトンカチ」
ナルト、サクラ、サスケの三人は修行帰りなのか、泥だらけの格好で街を歩き回っていた。
「うっせー!おま……、あ…?」
ナルトの尖らせた口が、視線の先に思わず口がドーム型にポカンと開く。
「……?どうしたんだよ、ナルト」
遂に口の方までバカになったのか、とサスケは心中でバカにしながら、ナルトの視線を追いかけた。
「誰?あの子」
サクラも目を向けた。
三人の視線の先には、ひときわ目立つ黒髪の少女が、野菜やら魚やらを選んでため息をついていた。
「可愛い子だってばよ…」
「そうね、本当に…可愛い…」
上記を口にした二人に対し、サスケは相変わらずの無愛想だったが、不意に口を開き大声をかけた。
「A!」
「っ!…あ、サスケ」
Aと呼ばれた少女は、ビックリした表情でこちらを振り向き、安堵した笑みを浮かべた。
「夕飯の買い出しか…」
「そうだよ。今日はミニトマトのサラダ作ってあげるね」
「夕飯にサラダって」
「嫌い?私は好きだよ」
ならいい、と照れくさそうにそっぽを向くサスケと、嬉しそうに笑うA。
「あんなサスケ…見たことねェよ…」
「私も…。ていうか、サスケくんを呼び捨てって…一体何者…?」
遠くでコソコソ話をするサクラとナルト。
そちらを気遣ってか、サスケが途中で二人に振り向き、少女の腕を引いてやりながら二人の前に突き出した。
「ナルト、サクラ。こいつは俺の妹だ」
「はじめまして。うちはAです。兄がいつもお世話になっています。」
Aは深々とお辞儀をしてみせると、改めてサクラとナルトに向き合い、無邪気に笑った。
「おっ…、おれは!うずまきナルトだってばよ!」
「私は、春野サクラ!よろしくね!」
ナルトは心の中で、「笑顔も可愛いなぁ」とデレデレ。すっかりライバルの妹ということを忘れている。
反面、サクラは「サスケくんの妹ちゃんなんだぁ!可愛い!恋のライバルじゃなくてよかった!でもetc…」高速で思考が回転していた。
「ナルトさんは、兄さんがいつも話してくれるウスラトンカチさんで…サクラさんは世話焼き過ぎな方って…聞きましたよ。
本当にそうみたいですね」
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深雪 - とっても面白いです!続きがすごく気になります!更新大変だとは思いますが、頑張ってください(≧▽≦) (2018年8月8日 14時) (レス) id: 2f5af6b4dd (このIDを非表示/違反報告)
ねこメ - 更新停止中なのが勿体無いくらいとても面白いです!続きがすごく気になりました!お忙しいとは思いますが、更新されるのを楽しみに待っています! (2018年8月4日 1時) (レス) id: 9bbab6553f (このIDを非表示/違反報告)
ZIN - 更新楽しみに待ってます! (2018年2月6日 5時) (レス) id: af655f0d36 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - この小説大好き更新頑張って下さい! (2018年1月4日 22時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 黒氷雨さん» 更新待ってました楽しみにしてます☆頑張ってください☆ (2018年1月4日 19時) (レス) id: d0e46f9e31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒氷雨 | 作成日時:2017年11月18日 20時