【黒バス】少年少女無我夢中【パロディ】2

目×６０ ページ21

黒子「…火神くんもしかして、学園祭結構楽しみにしてるんですか？」

火神「…結構な」

黒子「意外ですね。この前は何も言いませんでしたよね」

火神「いや、俺、こんな体格でかいけど体弱ぇし。急に倒れちまったら二人に迷惑かかんだろ」



――火神くんの病気は、よく知らない

でもちょっとした発作でも死に直結するような

僕の病気なんかとは比べ物にならないほど深刻なものらしい


僕が知らないだけで、彼はいろんな我慢をしていたのかもしれない



黒子「……なるほど。でもやりたいんですよね？出し物」

火神「おう！…でも俺だけじゃ無理だしな……」



元気な声で返事したかと思えば、体格に似合わず小さな声でごにょごにょと言う


この煮え切らない態度を見ていると……

イライラしますね……



ﾊﾞﾝｯ



火神「うおっ！？いきなり机なんか叩いてどうした黒子」

緑間「すごい音だったのだよ…」



出せるだけの力で机を思いっきり叩き、いつも通りの静かな口調で言う



黒子「射的がやりたいんですよね？わかりましたそれで決定です」

火神「あ、ありがとよ…？」

黒子「先生、標本は景品として出します。文句は認めません」

緑間「はぁ！？というか、お前…。本当に屋台のような射撃をやるつもりか？」

黒子「いいえ？」



あっけらかんとして言えば、火神くんと緑間先生は揃ってポカンとした表情になる


…景品は珍海魚の標本一つだけ

火神くんの鞄から覗くスケッチブック

目標は最高に面白い射撃



黒子「先生、プログラミング相当できると前に言ってましたよね？」

緑間「？………っ！！」



先生は僕が言うことを察したようで、顔を青くした



黒子「実際にノコギリが使えなくても、"射的ゲーム"だったら作れますよね？」




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