【黒バス】少年少女無我夢中【パロディ】2

≪ 非常に残念なことですが 本日地球は終わります ≫




その日ラジオから聴こえてきたのは、あまりに唐突な世界終了の知らせでした



サイレンの音

沢山の悲鳴


本当にこの世界は終わる



僕は一人だ




「もう…全て諦めてしまいましょうか…」




＿＿ねぇ、聞こえますか？




「っ！」




＿＿まだ伝えなくてはいけないことがありますよね？


＿＿大丈夫です。疑わないでください




「…嘘でしょう」




＿＿きっとあの丘を越えればその意味を嫌でも知ることになりますから




「(ヘッドフォンから聞こえるこの声…。僕はよく知っている)」




＿＿このままだとあなたは消えてしまいます。


＿＿ねぇ―――




「(この声は…―――)」





＿＿――生き残りたいでしょ？





他でもない、僕自身の声だ




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夕景イエスタデイ


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黒子「……寝てましたか…」




ｷｭｲｲﾝ
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ
ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ
ｶﾞﾀﾝｯ




黒子「――うるさいですね…まったく……」



僕「黒子テツヤ」は今、顔に出さず最高に機嫌が悪いです



黒子「(昼休みくらい静かに寝るか読書させてくださいよ……)」



学園祭まで一週間


僕の通う帝光学園はここぞとばかりに賑やかです


でもそんな不毛なイベント、僕には関係ありません



黒子「(普段陰口言い合ってるのに、こういう時だけ仲間意識持ち出す奴なんなんでしょうか
お祭テンションで騒がしいうえ、終わって残るものは大量のゴミくらい
そのゴミの為の費用で一体どれくらいの本が買えると思ってるんですかまったく)」



僕のいるここは、たった二人の養護学級

学園祭も出し物の予定はない



火神「なぁなぁ黒子ー」



おや、火神くんが戻ってきましたか



黒子「お帰りなさい火神くん。なんですかいった………い……」



この養護学級、僕とあと火神くん


あの大食いリスめ…とんでもない格好で戻ってきましたね……




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