権利 ページ48
ピシャ、シャアアアアア
交代ごうたいで山南さんの見張り兼看病をしている俺たち。
いつでも暴走に備えられるように刀は脇にさしたままだ。
浮かない気持ちで山南さんの額の布を替える。
一瞬、山南さんが目を瞬いた。
！？
そして、呆然と天井を眺めるようにしながら何か言いたげに口を開こうとした。
でも、俺はそれを遮った。
貴「おはようございます。」
一瞬困ったような表情をしてから、こういった
山「失敗してしまいました・・・はははは・・・まったくもって、申し訳ない。」
貴「残念でしたね。」
山「私を・・・怒らないのですか？」
意外、というように尋ねた山南さんに俺はこう返す。
貴「俺は前にもこういったはずですよ。それは貴方の自由だと。
それに、仮に俺が止めたかったとして、それは叶わなかったのだから
俺に貴方を責める権利はありません。」
山「優しいのか冷たいのかわかりませんね・・・貴方という人は。」
貴「個人の権利を尊重しているまでです。」
ははは、山南さんは乾いた笑いを発した
山「私はこれから、羅刹を新選組の戦力部隊として利用することにしました。勿論水面下で。
私は『羅刹隊』の隊長として、新選組にしがみつきます。たとえ人としてでなくとも。」
貴「そうですか・・・俺はこのあと隊務があるのでここを去ります。
総司が来るまでおとなしくしててくださいね。」
山「大人しく・・・ですか・・・・・はい。」
あ、
貴「唯一、俺があなたに怒りを覚えているとしたら＿＿＿＿＿＿＿＿
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麒麟 - 花園ノエルさん！コメントありがとうございます☆これからも更新していくのでお願いします（^人^） (2015年10月11日 17時) (
レス) id: 5d7bbb9251 (このIDを非表示/違反報告)
花園ノエル - 更新頑張って下さい♪ (2015年7月8日 18時) (レス) id: dd53555f51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麒麟 | 作成日時：2015年5月12日 20時
