わがまま ページ39
帰り道・・・正直、かなり無茶した。
人間の治癒に力を貸すのは今の俺にとってはかなりキツい・・・
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やば、目の前がボヤける。
そう思った瞬間、視界が真っ白になった。
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斎「＿＿＿＿＿＿！！！！A！！！！」
はっ！！！
目を開くと目の前には珍しく取り乱したような表情の一。
貴「？？？そんな顔して・・・どうしたんだ？」
斎「！！どうしたって、お前が急に倒れるからだな！！！！」
怒ったように俺をまくしたてる。
話の流れからわかったんだが俺は今一に抱き止められているらしい・・・
貴「うん、わかった。わかった。から・・・離してくれないか？」
斎「///////////何を言ってるんだ！倒れたやつを自力で歩かせる馬鹿がどこにいr」
その言葉を遮って無理やり離れて、一人屯所へ歩き出す。一は後を追ってこない。
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斎「A。」
その強い声色に思わず歩を止めた。だが、振り返りはしない。
騒がしいはずの京の町が二人だけしかいないみたいに静かになる。
周りの人達の声は遮断され、動きはスローモーションのように感じる。
斎「お前は・・・お前は何の為に。何を志してそこまで己を犠牲にする？」
何を言い出すかと思えば・・・
「何故、己の体が、心がボロボロになっても平気な顔でいようとする！？」
違うよ、一。
「どうして、他人のために命を削ろうとする！！」
違うんだって・・・
「なぜだ！！！！！！」
貴「違うんだってば！！！！！！」
俺の声に驚いた人達がこちらを向く。
一は黙ってる。
貴「志も、人のためって思う心も・・・・・・・
そんな大層なもの俺は生憎持ち合わせていない。」
「ただ、一人ぼっちが怖いだけ・・・・・・。子供のわがままと一緒だ。」
俺は背中越しにそう言って屯所へ走った。
一は・・・追いかけてこなかった。
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麒麟 - 花園ノエルさん！コメントありがとうございます☆これからも更新していくのでお願いします（^人^） (2015年10月11日 17時) (
レス) id: 5d7bbb9251 (このIDを非表示/違反報告)
花園ノエル - 更新頑張って下さい♪ (2015年7月8日 18時) (レス) id: dd53555f51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麒麟 | 作成日時：2015年5月12日 20時
