油断 ページ33
女「きゃあああああああああああ！！！！！」
女性の甲高い悲鳴が鼓膜に鳴り響く。
まさか！！！！
再び振り返った先の光景。最悪な想像はあたってしまった。
肩で息をしている不逞浪士の手には赤い液体が滴り落ちる刀。
そしてその先には・・・赤い海に浮いているような姿の女の子。
浪「馬鹿にしてんじゃねえええぞおおおおおお！！！お前ら全員斬り殺してやる！！！！！」
大声で怒鳴り散らす。
町衆は蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
だがそこに一人残っている女性がいた。
血にまみれた女の子の方をしきりに叩いている。
母親だ。
浪「貴様がこの無礼者の母親か！！！お前の育てが悪いからコイツは殺されたんだよ！！！
お前も死ねええええええええええええ！！！！！！！！！」
そう言って再び大きく刀を振りかぶる。
・
・
・
カキィーーーーーンッ！！
貴「どっちが無礼者だ？武士の風上にも置けぬ。貴様が何をやらかしたか・・・
今その身を持って償うがいい！！！！！」
母親と刀の�里紡里魍蠅蟾�ませ、背中を反らせた状態で刀を受け止めている。
正直、キツいし、それに今優先すべきはこの子の治療だ。
貴「はじめーーーっ！！！！！！」
大声で援軍を頼む。
カキンッ
斎「そこの者、お前の相手は俺だ。」
いつの間にかすぐ横にいた一。
大声で呼ぶ必要はなかったみたい。
俺は一に目配せをして、母親に問う。
貴「お母様ですね。応急処置を致しますので、お子様をお預かりします」
女の子を横抱きにして誰もいない通りに寝かせる。
元はといえば、のんきに一部始終を眺めて止めなかった俺の油断が原因。
貴「ごめんね・・・大丈夫。絶対助けるから。」
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麒麟 - 花園ノエルさん！コメントありがとうございます☆これからも更新していくのでお願いします（^人^） (2015年10月11日 17時) (
レス) id: 5d7bbb9251 (このIDを非表示/違反報告)
花園ノエル - 更新頑張って下さい♪ (2015年7月8日 18時) (レス) id: dd53555f51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麒麟 | 作成日時：2015年5月12日 20時
